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画面越しに受け取る情報や、簡単に理解出来るものによって受ける影響というものはすぐ自分の中から消えてしまうもののように感じます。ラグビーという肉体的に過酷な競技を長くやってきたことから、身体に直接刻み込むようにして多くのことを学んできた実感があります。言葉にできない本質的なものは身体を通して獲得していった方がいい。これこそが身体知。そんな身体知の実践として進行中のOn Re. Baseプロジェクトの工事現場にて学生向けに施工ワークショップを開催させていただきました。5週間で参加してくれた学生は延べ11人、中にはリピートしてくれる方も沢山いて大盛況だったと思います。実際にことが起きている現場に身を置き、施工等様々なことを通して、空き家・郊外の現状、建築生産のリアル、自ら環境に手を加えることの喜び。 そういったものの一端でも参加してくれた学生に伝えることが出来たとしたら、それは思い描く新しい世界に繋がっていくのではないかと思っています。

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“建築は職人が作るもの”
“住宅はローンを組んで手に入れるもの”
“材料はお金を払って購入するもの”

これら当然だと思い込んできたことは、明日もあたりまえに続くことでしょうか。
昨日まで何の疑いもなく繰り返されてきたことが今にも途絶え、変容しようとしている時代。我々は明日のあたりまえを見通すことが難しい時代に生きています。

建築と都市はそのスケールの大きさから、様々なものの関係性の中においてこそ存在し意味を持ちます。人々の価値観が細分化・多様化し、あたりまえを見つけるのが難しくなった時代において、偏狭な趣味嗜好、主義主張を振りかざすだけでは持続可能な状態をつくることは困難になっています。
新築 / 改修  
都市 / 地方  
人工 / 自然  
新しいもの / 古いもの  
全体性 / ディテール
どちらか一方ではなくそのあいだ、それ単体ではなくそれらの関係性を考えることこそが建築家の役割ではないでしょうか。

小林スタジオでは、今まで盲目的に不変のものとしてきた“あたりまえ”を疑い、スケールを横断する俯瞰の視点でオルタナティブを提案することを目指します。多様化する価値観、相反する事物を優劣なくフラットに扱い、人/建築/物質の大きな循環のなかで関係性の外に追いやられているヒトモノコトに光をあて、場所づくりのなかに取り入れる。
そうした建築を通して新しい世界の豊かな暮らしを実現することができるのではないかと考えています。

小林 和史

千葉県佐倉市出身
千葉大学大学院岡部明子研究室卒業後、都内大手組織設計事務所にて大規模再開発PJなどに従事したのち、2021年よりkurosawa kawara-ten所属。
大学時代のスラムや古民家を対象とした実践活動と都内大規模再開発での実務、振れ幅のある経験がスケール横断的な思考の基となっています。
里山の景観と、アジアの雑踏が好物です。

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