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透明性というのは本当に奥が深い。コーリン・ロウの提唱する「実」と「虚」の透明性における、「実」はガラスなどの素材による光や視線の透過性のことを指していて比較的わかりやすいが、「虚」の透明性は実際には壁があっても、複数の空間の広がりが同時に存在しているように「知覚」される状態のことをいう。この説明だけでは何のことかさっぱりわからないが、つまりは視覚的な透明性ではない、空間構成やレイヤーによって生み出される透明性のことだ。私は現在ガラスの柱をスタディしながら、主要構造部ではない、化粧としてのガラス層の意味をずっと考えている。言語による社会的意味性や芸術的視点は建築を設計する上でとても重要なことである。自分の設計の癖として、手を動かす前に言語化することが多かったのだが、このガラス積層による化粧柱はひたすらスタディして、言語よりも先に美しいものができたと思えた。できたものに対する後発的な言語化は、未熟な私には大きな試練である。

03.13

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