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建築が建つことはとても具体的な事なのだが、造形を考えるとき、私たちはよくイメージという抽象の力を借りていると思う。抽象を具体へ落とし込む段階で、施工性や素材との不整合など、思わぬ不備が姿を現すことがある。所詮イメージに過ぎなかったのかな、と思い知らされる瞬間だ。 遊園地で異世界に浸っていても、乗り物の継ぎ目や塀の向こうの高層ビルが見えた途端に、少し幻滅してしまう。具体が抽象を裏切る瞬間なのかもしれない。 だが具体そのものから設計を立ち上げれば、齟齬は生まれにくいのだと思う。それでも途中でイメージが入り込み、また新たなズレが生じてしまう。私たちは具体と抽象のあいだを、きっと往復しているのだろう。

07.27

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