

studio: takashima studio
Project: 吉野台団地
タグ:Architecture










弊所がある戸建団地の中を歩いていたときの出来事。ご近所さんに照明の調子が良くないから困っていると道端で相談を受けたのでその足で見に行くと、引掛シーリングと言う部材が割れて壊れていた。電気工事士の資格を持っていればこんなものを直すのはすごく簡単なので、すぐに修理に取り掛かった。そういえば、kurosawa kawara-tenで今はオフィスとして使っているハヤシハウスに住んでいた林さんは電気工事士だったらしいが、よくよく話を聞いてみるとその方がここの電気工事を行なったらしい。リノベーションのように先人の仕事を引き継いで次に繋げるということを普段から業務で行なっているが、こういう電気部品の交換といったようなごくごく小さいスケールのことも重要性は全く変わらないと思う。オフィスとして使わせてもらっている住宅に以前住んでいた人の仕事に触れ、営みがこのようにしてつながっていくのかと思うととても感慨深かった。





弊所がある戸建団地の中を歩いていたときの出来事。ご近所さんに照明の調子が良くないから困っていると道端で相談を受けたのでその足で見に行くと、引掛シーリングと言う部材が割れて壊れていた。電気工事士の資格を持っていればこんなものを直すのはすごく簡単なので、すぐに修理に取り掛かった。そういえば、kurosawa kawara-tenで今はオフィスとして使っているハヤシハウスに住んでいた林さんは電気工事士だったらしいが、よくよく話を聞いてみるとその方がここの電気工事を行なったらしい。リノベーションのように先人の仕事を引き継いで次に繋げるということを普段から業務で行なっているが、こういう電気部品の交換といったようなごくごく小さいスケールのことも重要性は全く変わらないと思う。オフィスとして使わせてもらっている住宅に以前住んでいた人の仕事に触れ、営みがこのようにしてつながっていくのかと思うととても感慨深かった。


studio: takashima studio
Project: 吉野台団地
タグ:Architecture


市原市大久保のリフォーム現場にて。お施主さんが別の家で出た建具を保管していて、今回はその建具を使って空間をつくることとなった。苔を取り、金物を交換し、チグハグだったガラスの種類を整えた。手をかけるほどに、建具が息を吹き返していく。役目を終えしまわれていた建具も、掃除をして磨いて、不具合のある箇所を交換するだけで、また別の場所で日の目を浴びることができる。規模が大きくても小さくても、古民家の再生とやっていることの本質は同じだと思った。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


市原の里山から切り出した樫の木からつくった、オリジナルフローリングが納品された。下地までで止まっていたマンションの内装パネルも、その材料でようやく完成した。このプロジェクトは、マンションの間取りを大きく変えるのではなく、既存の空間の上に、キャラクターのある「ふかし壁」をワンレイヤー重ねることで、空間の拠り所をつくり、居場所や多様性を生み出そうというコンセプトだった。きれいで合理的なマンションというライフスタイルの中に、市原のローカルな里山からやってきた木が入る。表情の揺れもあってひとつひとつ味わいのある樫の木が加わることで、空間に一気に奥行きが生まれたように感じた。土地固有の素材の揺れや、他の場所で流れていた時間など、合理的に作られたマンションの中に、その場所だけでは決して起こり得ないストーリーを重ねていく。そんなつくり方で得られた魅力を強く感じることができた。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


最近、雨漏り補修工事関係の仕事をすることが増えた。それだけ雨漏りというものは、家の中のものを濡らすだけでなく、家そのものにとっても大きなダメージになるということなのだろう。現場に立つと、先輩たちは「ここの板金が〜」「屋根の勾配が〜」と言いながら、天井の染みや壁の状態を丁寧に確認していく。まるで探偵が手がかりを一つひとつ拾い集めるように、雨水の通り道を辿り、原因を突き止めていく。一見同じように見える雨漏りでも、原因は家によって全く違う。その違いを見抜く先輩方の観察眼と経験には、いつも驚かされる。そんな先輩方の背中は、すごくかっこよかった。


studio: kobayashi studio
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とあるプロジェクトでアルミサッシに木つまみをつける計画をしている。この写真は取り付け予定の様々な樹種の木つまみである。樫、杉、檜、もう一枚の赤い材はチークかウォールナットか…?一つの空間にランダムな樹種の木つまみが取り付けられる予定だ。100mm角のエッジをフィレットさせ、3Dプリントで固定の機構を製作した。取り付け予定の空間は白く塗りつぶされた壁と天井に、アルミ色の厨房器具やサッシというラボのような空間だ。木部は限られたルールでのみ使用されていて、この木つまみも重要な意匠のパーツになっている。どんな建材にも現場では端材が生まれてしまう。100mm角サイズなんてものは平気でガラ袋に入れられて焼却処分される運命である。そんな端材でもしっかり設計して手間をかければ空間を彩る重要なパーツになり得る。自分の力不足で計画にかなり時間がかかってしまったが、とても満足感のある設計ができたと思えている。次はスピード感と段取り力にも意識して設計ができるように努力したい。


studio: kobayashi studio
タグ:ArchitectureProduct


コンクリート型枠といえば、今どきはコンパネや鋼製枠、凝った建物では杉板が使われることが多いが、今回のプロジェクトの基礎工事では針葉樹合板を型枠として使用した。型枠を外すと針葉樹合板のはっきりとした木目が転写して現れる。合板型枠はその後の再利用はなかなか難しく、通常は廃棄せざるを得ないが、この合板はそもそもがプレカット工場にて捨てられるはずだったタダ同然の端材で、仮設物として利用するのは理にかなっている。生産の規格から漏れはじかれた材料が、型枠という形で再度利用され、その木目を建築に写す。材料転用の取り組みの一つとして、我ながらいい仕上げではないかと思っている。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


壁は空間を隔てるもの。アートは鑑賞するもの。フローリングは床に貼るもの。普通の人は、このように考えると思う。この壁は、そこから浮遊し、離れつつも、確かに、マンションの一室に存在している。自分の中で、まだ、この事象を言語化できていないが、確かに、大きな意味を持って、佇んでいることはわかる。この理由を突き詰めていくことはもちろん、そこに住む住人にどのように影響を与えるのかがとても興味がある。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


私が住む社宅は築100年を超える古民家。隙間だらけなのでよく虫を見かける。アシダカグモや害虫が多いが、たまにカマキリやトンボも普通にいたりする。先日、子供が見つけたのがこちら。アレに似てるけどまさかね。。と思っていたら本当にコクワガタだった。クワガタって森の中で捕まえる虫じゃないんだ…と驚き。残念ながら我が家にはクワガタで喜ぶ人間がいないのでリリース。でも思わぬところで夏を感じた一コマでした。


studio: kobayashi studio
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最近、レジンを使用してスタディをしている。普段はほとんど使わない素材なので、その性質や仕上がりが新鮮で面白い。先日はガラスタイルとの組み合わせを試してみた。ガラスタイルが水中に浮かんでいるような完成品になるかと思いきや、ガラスとレジンの屈折率が同じだったようで、着色部だけが浮かびあげる結果となった。(画像上がレジン流し込み前、下が後の様子。)想像とは違ったがこれはこれで可愛い。この他にガラス屑を混ぜた小さいパーツも試作した。そちらは簡易的に3Dプリンタで出力した型で成型したが、樹脂の層の跡がつく、脱型しにくいなど、課題がまだあるのでひとつひとつ潰していく。


studio: kobayashi studio
Project: つりはいらないよ食堂
タグ:Study


古民家の屋根から雨漏りがしているから見にきて欲しいという依頼があり、外側からではどうにも分からなく、押し入れの天井を外し、その領域に足を踏み入れてきた。古民家の屋根裏。その領域に踏み入れるのはなんだかんだで初めてだった。そこは家の中だけど、洞窟のように暗くて広大な空間であり、また外部のようなスペースが広がっていた。梁や母屋をつたい、落ちないようにランタンで辺りを照らしながら見たかった場所までどうにか歩みを進める。気分はまるで探検家であった。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


On Re. Baseは新築する構造材を持て余してしまっている材木屋さんから譲り受け、それを別の製材所で加工して活用する。その加工される状況に立ちあいながら、木材が大きな帯鋸でガツガツと加工されていく様子に圧倒された。休憩時間に話を聞くと、昔は周りにもっと製材所がたくさんあり、近隣の木々も活用していたという。いつのまにか輸入材がメインになってしまい、国内で製造される木材も大きな工場に集められて加工されるようになったが、こういう小さい、その地域のためのインフラとしての製材所というものは必然だったのだろう。作業場のたたずまいも無駄がなく、モダンな感じさえ感じる。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


高島スタジオで使っている事務所の増築棟 (キオスクと呼んでいる) について、ついにガラスが全て閉じ、ものを出して照明を設置して、事務所として使えるようになった。共用を開始した当日、キオスクのカウンターにご近所さんが遊びに来てくれた。こんなふうに、ふらっと街の人が訪れてくれてコーヒーを出して、ちょっとお話しできるような場所にしたいと思っていたので、 それが実現できたのはとてもうれしい。これから実際に仕事する中で、地域の中に設計事務所があり、コンタクト可能な状態として開いていることの意義を、自分たちで肌で実感していければ、街へアプローチしていくような今後のプロジェクトにもつながってくると思っている。


studio: takashima studio
Project: 明日の郊外団地
タグ:ArchitectureStudy


事務所にカメラマンさんが来てくれて、私たちの日常を写真に収めてくれた。カメラを構える姿を見た瞬間、少し照れくさいような、どこかそわそわするような気持ちになった。私たちの会社は、日の目を見ることの少ない、地味で泥臭い作業ばかりだ。派手さもなければ、誰かに注目されることもほとんどない。それでも、そんな何気ない瞬間にレンズを向けてもらえると、自分たちの活動が丁寧にすくい取られ、大切にされているような気がしてとても嬉しい。普段は誰にも気づかれないような作業風景も、写真という形になると、また違った表情を見せてくれる。忙しない毎日の中で見過ごしてしまいがちな時間にも、ちゃんと意味があったのだと気づかせてくれるようだった。仕上がった一枚一枚を見るのが、今からとても楽しみだ。


studio: kobayashi studio
Project: 明日の郊外団地
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初めて出会うガラスブロック。そんなに高くはないし、見た目も綺麗に見える。今回の現場は、設計は他社で、施工を請け負っている。つまり、設計者のデザインや、意図、素材や作り方などに触れることできる。その中で、新たな発見がたくさんあり、建築の世界が広がるのを感じる。新しい、新大陸を発見した感覚に近い。やはり建築は面白いし、冒険もずっと続いていくと思う。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


この日は写真家さんに1日密着していただき、kurosawa kawara-tenの事務所周辺の日常風景や現場の様子を写真に納めていただいた。午後は市原南部加茂地区にて弊所で手がけた物件を訪問しつつ、自分が魅力的だと感じる風景を写真家さんと一緒に巡る。自分にとっては見慣れてしまった風景も、他人にとっては新鮮に映るのだろうか。気に入っている場所も、他人から見れば取るに足らないものかもしれない。僕たちの日常が写真家さんのレンズ越しにどのように切り取られているのか、写真の完成が今から待ち遠しい。ちなみにこの写真はにわか雨が降った後、しっとりと靄がかかった集落の風景。見慣れた景色がこの日はとても瑞々しく魅力的に見えた。


studio: kobayashi studio
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増築棟の製材がもうじき終わる。樋口木材さんから引き上げてきた材は全て、千葉県大多喜町の大橋林材さんに持ち込んで製材をしている。増築棟で使用する木材は全てそれで賄う予定だ。使う木材の必要量を全てリスト化し、材の小口に加工する断面寸法を記載し、製材が終わった材をカウントして最終的に足りるか確認をする。木材は生きていると言われるだけあって、一度鋸を通すと反ったりすることもあって思っていた断面が取れなかったりもする。そうなるとまた別の材から取るべきだった寸法のものを取る必要があるため、中々本数の管理というものが大変だ。これが全て市場に乗っているものから必要なものを買うということであれば話は簡単なのだが、それをせずにその手間を自ら引き受けているという状況だ。kurosawa kawara-ten は新しい世界を作るということを標榜しているが、そのために世の中に既に確立されていないルートで物事を進めることは良くあるのだが、そうなるとそこにまつわる手間というものも何とかしなくてはいけない。こうすることの意義というものは当然各プロジェクトにおいて個別に回収されていく。単純に「古材を使うことはいいことだよね」という聞こえのいい話ではなく。On Re. Baseにてこのようなことをしている意義というものはまた別の会にて。


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Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


雨漏り補修の依頼があり、現地調査に行ってきた。屋根に登ったり、天井裏に頭を突っ込んだり、時には床下に潜ったり、なかなか大変な作業だ。それでも、室内の雨染みや天井裏の状態、屋根の形状を確認しながら、どこから漏れているのかを特定していく。可能性を一つひとつ潰していき、原因にたどり着いたときの達成感はなかなかのものだ。こういった経験を重ねるほど、お客さんに対して筋道立てて説明できるようになっていく。設計だけでなく工務店としての性格も持つ私たちだからこそ培える能力だと思っている。


studio: takashima studio
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今週からようやく天井貼りが始まった。円形吹き抜け部分の開放感がより強調され、設計時に想定していた通りの光の入り方が見えてきた。最近は個人的に反省しなければいけないことが重なってしまいネガティブ気味だったのだが、思い描いていたものが形になってきた感動で少し元気をもらえた気がする。全部屋の天井レベルを揃え、天井面でひとつながりになるように計画してるので、ベニヤの目地が綺麗に揃うことも今回はかなり重要である。丁寧に面取りして目地を通して施工してくださっている職人さんには頭が上がらない。切り替えて竣工まで走り切りたい。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


事務所の片付けをしていたら出てきた3つの古びた錆で覆われた包丁。恐らく何処かの空き家から出てきたものなのであろう。その日仕事をしながら無性に何故か気になってしまい、砥石を取り出して研ぎ始めた。そして酢と重曹を混ぜた液に漬け込み錆を浮かし、全面的にヤスリ、また混合液に漬け込む。仕事をしながらそのサイクルを繰り返し、最後にまた研ぎ、しっかりと洗ってオイルをつけた。大分錆は取れ、また使える状態になった。使えない状態のものに手を加え、再び使える状態にするのはなんだかとても心地良い。


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風になびく布のように、うねりながら光る障子。dot-hzmというエンジニア・デザイナーユニットと一緒に制作を進めてきた。先日、ついに3Dプリントしたパーツが組み合わさり、ひとつの大きな観音開きの扉として現場にインストールされた。現地で実際に光り方を確認しながら、高さや灯数を調整した。何度も迷いながら調整を繰り返し、そうして生まれた柔らかなグラデーションがとても美しかった。電気工事が終われば、ようやく完成である。光が入ったこの障子が、空間の中でどんな表情を見せてくれるのか、とても楽しみだ。


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Work: ハナエステ
タグ:ArchitectureStudy


練りつけ工法のスタディ中だ。突板を糊で貼り付けるシンプルな工法だが、やってみると奥が深い。糊の付け方や突板の薄さによって、難易度がまったく変わってくる。糊の量にムラがあったり、塗り方が均一でなかったりすると、貼った後の突板にそれがそのまま現れてしまう。下地の精度が、仕上がりに直結する工法だ。世の中には練りつけの専門職が存在する。機械化が進んでいる一方で、今なお手作業で行っているところもある。自分で体験してみて、その凄さが改めてわかった。


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タグ:Study


このタイル仕上げ面は全て廃材タイルを用いて施工されている。写真では伝わりにくいのだが、かなり広い面積がこの乱貼りで仕上げられている。多くの種類がある廃材タイルの中からお施主さん自身で選定し、貼り方もお施主さんと共に決めた。そしてこの大小様々なタイルを決められた配置で、異なる目地幅で丁寧に一枚ずつ施工した。本来タイル施工は、同じタイルを敷き詰めるため、最初に目地幅を決めたらあとは流れで貼り進めていけるものだが、今回は一枚ごとに丁寧な確認と調整が必要とされる。こんなに手間のかかる施工にもかかわらずデザインを認めてくれて、むしろ気を遣って手を抜かないように念押ししてくれる神様のような職人さんのおかげで実現した。この施工されている面は円形で、かつダウンライトや通気口などの器具も計画されているため、円形にタイルをカットする必要もある。タイル施工の上で手間となる全ての要素が揃っている中で、最後までやり切ってくださったことに感謝しかない。


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タグ:Architecture


kurosawa kawara-tenの看板犬KENZOの散歩をしている途中で、団地の中で果樹のようなものが育てられているのを発見した。何かと思ってよく見てみるとどうやらキウイのようだ。そもそも、千葉の片田舎で普通にキウイが育てられることを知らなかったのでちょっとびっくりしつつ、その佇まいが建築的でもありハッとさせられた。植物を利用した夏場の日除けはよくあるものだが、建築としてデザインできたら面白そうだ。こういう発見も、車を運転していると見つからないこともあるので、無理やりにでもスピード感の違う時間の使い方をすることで別の視点をもてるのかもしれない。


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Project: 吉野台団地
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ふと、横を見ると、そこには可愛らしい鹿の姿があった。何か絵になる風景。これは、鴨川の現場の一コマ。県道を抜け、車がギリギリ一台通れるくらいの細い道をしばらく行くと、現場がある。完全な自然な場所というわけではなく、田んぼや池、住宅もポツポツとあり、時間がゆっくりと流れている。動物と人間がいいバランスで共存できていると感じた。この現場はまだ始まったばかりなので、しばらく、この日常を観察していきたいと思う。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


私が暮らす集落の神社では年に一度この時期に祭礼がある。この神社はゴルフコースに囲まれた林の中に位置していて、ゴルフ場開発からぽつんと取り残されたその佇まいは、スタジオジブリ『平成狸合戦ぽんぽこ』で狸たちが集っていた拠点を思わせる。『平成狸合戦ぽんぽこ』は昭和40年代の多摩ニュータウン開発に巻き込まれていく狸たちの物語であった。あれから60年近く経ち、同じく東京郊外圏の辺縁に位置するここ市原はどうか。イノシシやアライグマの獣害に怯え、1か月も草刈りをサボるとあっという間に雑草に侵食される。脅かされているのは人間の方だ。縮小する時代に人と自然は共存していけるのだろうか。むしろ昔はそれが当たり前だったのかもしれない。毎年の祭礼の度にそんなことを考える。(動物たちはそんなことお構いなしかもしれないが)


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建築が建つことはとても具体的な事なのだが、造形を考えるとき、私たちはよくイメージという抽象の力を借りていると思う。抽象を具体へ落とし込む段階で、施工性や素材との不整合など、思わぬ不備が姿を現すことがある。所詮イメージに過ぎなかったのかな、と思い知らされる瞬間だ。 遊園地で異世界に浸っていても、乗り物の継ぎ目や塀の向こうの高層ビルが見えた途端に、少し幻滅してしまう。具体が抽象を裏切る瞬間なのかもしれない。 だが具体そのものから設計を立ち上げれば、齟齬は生まれにくいのだと思う。それでも途中でイメージが入り込み、また新たなズレが生じてしまう。私たちは具体と抽象のあいだを、きっと往復しているのだろう。


studio: kobayashi studio
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子ども食堂で使用する予定のマグネット。不思議な形をしているのは、組み合わせるとある文字ができるようになっているからだ。今回の子ども食堂の設計は、地域で出る廃材や使えなくなってしまったものを使うことを基本方針としている。このマグネットも例外ではなく、工事で出る予定の余分な材料を活用できないか検討中だ。材料はモルタルとガラス屑。作ってみるとずっしりと重く、落とすと壊れるという理由から見送られると半ば予想していたのだが、見た目の可愛らしさや、案外マグネットが安定して着くことから、無事に採用されることとなった。実物を見ながら検討できることの効果を感じた。まだ改良の余地はあるので、どんな完成品になるか楽しみだ。


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Project: つりはいらないよ食堂
タグ:Architecture


設計を担当しているこども食堂のイベントで食材として使用する赤紫蘇を、お施主さんと一緒に収穫した。収穫場所は、自分が個人的に地域の人と一緒に月1で農園イベントをしている畑。繁殖しすぎて困っているのでぜひ使ってくださいと、こちらから提案した。そして収穫は自分の子供にも手伝ってもらった。仕事なのかプライベートなのかわからない時間。牛久周辺の地域と関わる仕事をさせていただくと、そのような時間がたまに訪れる。公私の境界をきっちり分けたい人もいるだろうけれど、自分はむしろ、それらが互いに良い影響を及ぼし合っている状態が好ましいと思っているし、kurosawa kawara-tenならではの働き方だとも感じている。


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Project: つりはいらないよ食堂
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この1週間はスタジオ内でマテリアルのサンプル作成の機会が多かった。これらはモルタルの中に骨材を埋め込んで意匠的に見せる研ぎ出しや伏せ込みという仕上げ方で、ある程度サイズの揃った粒であれば、どんなものでも骨材にできる。ここに写っている骨材は、ガラスメーカーさんの製品製造過程で出るガラス屑、廃業した瓦屋さんに放置された瓦チップ、石屋さんが現場から引き上げた大谷石の廃材で、どれも材料流通からはじかれた”もれた”材料たち。平たく言えばアップサイクルということになるのだろうが、そこには説明し難い、でも確かなマテリアルの力が宿っているように感じる。それは一度はもれた材料たちが再び見いだされるストーリーから来るのか、ただただ個人的な思い入れがそう感じさせるだけなのか。出来上がったサンプルを見ながらそんなことを考える。


studio: kobayashi studio
タグ:Study


薪で暮らし、パン屋を営むご夫婦から、今回はゲストハウスのリノベーション工事のご依頼をいただいた。薪が生活の中心にあるお二人なので、工事で出た残材も薪として引き取ってくれる。捨てるしかなかった木材が、彼らの暮らしの中で火になる。廃棄物がゼロになるだけでなく、なんだか気持ちのいい循環だと思った。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


ちょっとした用で竣工物件にお邪魔した。ここはシェアハウスで、3人の住人がLDKをシェアしながら暮らしている。庭では野菜を育て、玄関のドアは網戸にして開け放ち、市原市のテラスハウスの一角とは思えないような自由な暮らしぶりが垣間見えて、この建築が出来上がるのに少し関わった人間としてなんだか誇らしかった。


タグ:Architecture


建築の仕事は、ただ家を建てるだけではない。時には、探偵にだってなる。家に散りばめられたヒントから、犯人を突き止めるのも、建築家の役割である。始まりは、とある現場の雨染み。よくよく見ると、下から水を吸っているようだ。通常であれば、屋根や外壁のヒビ、サッシ周りなどからの侵入だが、どうやら違うようだ。外壁の基礎周りを見てみる。おかしなことに、通気口がないことに気がつく。さらには、通気パッキンもない。普通あるはずの箇所のコンクリートを叩いてみると、そこだけ音が違う。これは、コンクリートに見せかけた、化粧のためのモルタルだった。さらに、そのモルタルが詰まっているため、上のサッシの水抜き穴が塞がってしまっている。犯人を見つけた。それがあることで、逃げ場のない水が溜まり、木が吸い上げて、雨染みが下からできたのだろう。このような謎解きは、常に現場で起こっているし、時には名探偵にもなる。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


最近梅雨が明け、暑さが厳しくなってきた。「暑いね」「気をつけてね」が挨拶のように感じられるぐらいには暑い。それでも現場は進んでいる。誰かの家が壊れて困っている限り、職人さんが来て、汗を流しながら直さなければならない。こんなに暑い中でも仕事を全うしている職人さんを、本当に尊敬する。そして、そういった職人さんたちがいなければ、私たちの暮らしは成り立たないのだということ、そうした見えない連関の中に私たちがいるのだということを、改めて実感する。普段は当たり前のように使っている水道も、こうして誰かの手によって支えられているのだと思うと、感謝の気持ちが自然と湧いてくる。そんな水道工事の現場。


studio: kobayashi studio
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髙島スタジオのロゴマークが完成し、せっかくなのでステッカーを作ってみたところ、スタッフが早速スマホに貼ってくれていた。このロゴは、事務所で働いてくれていたパートタイムスタッフOBがデザインしてくれたものだ。僕らがつくる建築が、まちへ関係性=波紋を広げていくような様子から着想を得て、重なった沢山の円によって切り取られた空間をマークにしてくれた。見る人によっては何かスカーフのようにも、ブーツのようにも、山の地形にも見える。そんなふうに、それぞれが自由に意味を見つけられるところも気に入っている。個人的には、僕が普段履いている革靴に似ていると思っていて、お客さんが人生の一歩を踏み出す、その後押しをすること。机上だけでなく現場に足を運び、駆け回りながら建築をつくること。そんな自分たちの姿勢まで肯定してくれているような気がして、このロゴに勇気づけられている。


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建築の仕上げで塗装という工程はよく選ばれる。最近の住宅では塗装ではなく壁紙で仕上げることのほうが主流になっているが、私たちの計画の中には塗装が選ばれることが多い。塗料には無限のカラーバリエーションがあり、自由自在に空間の色を選ぶことができる。最近弊所では廃瓦やガラス屑という新たなマテリアルが手に入り、様々な方法で仕上げに加えられないかを検討している。今回は、ベルアートという粘土の高い塗料をコテで厚塗りし、ガラス屑や瓦チップを埋め込んでみるスタディをした。塗料に埋め込むことが可能ということがわかり一歩前進したが、埋め込むものの大きさや配置間隔、色味など、その先にも無限のバリエーションが広がっている。何を参照して、どのような状態を目指しているのかを明確に持っていないと、このスタディもうまくいかないということがわかった気がする。マテリアルのスタディは本当に難しい。


studio: kobayashi studio
タグ:Study


今日はshinoda coffee workshopsのカウンター仕上げ。市原市で支障木として伐採されている樫を、薄くスライスして突板にして仕上げ材として活用するということをkurosawa kawara-tenではやっている。今回はカウンターを樫の突板で包み、マッスな樫の存在感を作ろうとしている。まるで壁紙を貼るかのように、現場で突板をアイロン貼りしていくのだ。手順としてはまず突板と下地両面に接着剤を薄く塗り広げ、オープンタイムを設け、ある程度乾燥してから貼るという流れだ。これがやってみると中々難しい。突板が薄いため、接着剤が厚かったり、下地が平滑じゃないと、もろに浮きが出てしまう。やってみることで、次回以降の改善点が次々と分かってくる。工法が確立されていないものにおいて、実際に手を動かしてみるということは、やはり大事だなということがよく分かる。


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Project: 吉野台団地
タグ:Architecture


先日、成田空港のほど近くにある三里塚教会の公開イベントに伺った。三里塚教会は建築家吉村順三が設計した唯一の教会建築として知られており、現在は千葉大学頴原研究室によって保存と活用の取り組みが行われている。外光の取り入れ方や建具など随所に吉村順三のエッセンスが感じられるが、何より魅力的だったのはそのシンプルな造りである。クリスチャンであり、後の成田闘争の中心人物となった施主の戸村一作は決して豊かではなかったようで、コミュニティの住民からの寄付で建設された建物の素材や仕上は極めて質素であり、真壁の和風木造の造りや単純な架構形式とも相まって、誰にでも手入れが出来そうな感覚を抱かせる。予算的制約が建築家の権威性を弱め、その儚い存在感がコミュニティに愛され長く続く重要な要素であったのかもしれない。今年の11月には修繕のWSを開催予定とのことで、弊所としても何らかの形で関わっていきたいと考えている。


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タグ:ArchitectureWorkshop


自宅の離れの建物が雨漏りしているから見に来て欲しいとの新規のご依頼で、早速現調に伺った。見た所どうやら屋根の勾配がかなり緩やかになっているということと、そのため下地に回った水が、劣化したルーフィングから内部に入り込んだのだろうというインスペクションをした。この状態でよくやる考え方としては既存とは縁を切ってあげるということだ。縁を切るということは、その内部がどうなっていたとしても問題ないものを新たに付け加えるというようなことだ。新たに何かを付け加えた時に、それがたとえ小さなものであったとしても、どのように納めるのか。僕ら設計者がこういったいわゆる町医者的に建物に携わるということはとても大事だなと思う。見た目的にも良くなり、環境改善にもなり、施工しやすくもあり。ただ雨漏りだけを直すのではなく、そんな良いものを限られた時間で作ってあげたい。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


電気の配線工事が終わって大工工事が終盤に入り、面材が張られ始めた。残す工程の大部分は天井と吹き抜けの面材貼り。それに向けての吹き抜け内部仕上げで壁と天井に樫フローリングを貼った。円形のボイドに合わせて複雑な形状に加工する必要があるが、綺麗に施工していただけた。ここから先は常に円形との絡みが発生するため緊張感のある工事が続くが、それでもどこか安心感があるのは大工さんのおかげだ。ここまで自分の設計に付き合ってくださっていることにとても感謝しているし、施工が面倒なのにも関わらずデザインを褒めてくれるので本当にありがたい。現場監督をしていると、職人さんがいなければ自分たちの設計したものは何一つ形にできないということと、職人さんへのリスペクトが日に日に膨れ上がっていく。設計だけでなく施工も経験できるということの大切さと、だからこそできる設計や意匠についてより突き詰めていきたいと思った。


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タグ:Architecture


リフォームでは、既存の壁や柱を一部撤去することはよくある。しかしそれは、建物全体の構造バランスを崩すことでもある。撤去した部分をどう補うか、バランスを保ちながら計画することが求められる。金物一つとっても、法規に適合しているかを確認しながら選定する。特に構造は目に見えないところで建物を支えているだけに、慎重に向き合いたい。構造以外でもリフォームで何かを足したり引いたりするとき、その一つひとつの操作が建物全体にどう影響するかを常に意識しながら進めていきたい。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


まるで結晶のような輝きと透明感。これは千葉県九十九里にある菅原工芸硝子で廃棄となったガラス屑だ。先日工房を見学させていただいた際にお話を伺い、何か活用できる方法があればと購入させていただいた。産廃品として埋め立ててしまうには、あまりに美しすぎる外見をしている。工房では日々、廃棄物を減らすための様々な努力をされているそうだが、それでもこうしたガラス屑は排出されてしまうという。「自然の素材とエネルギーを使って物を作らせてもらっているからこそ、自然のためにできることを少しでもやりたい」と語る社長の言葉に感動した。私たちも自然の素材を使って仕事をしているという立場は同じだ。単なる美しさだけでなく、環境のためにも、この廃ガラスを建築に活用していく方法を模索していきたい。


studio: kobayashi studio
タグ:Study


AIを使って、温熱環境のシミュレータを試作している。開発を進めると、演算方式にもいくつか種類があり、計算負荷と正確性をどうバランスさせるかという話になってくる。当初設定した目的に合わせて適切な方式を選びながら、少しずつ形になってきた。まだモックアップなので、外部の3Dモデルを読み込む機能などは実装されていないが、実務への応用を考えると、既にある設計データを使ってシミュレーションできることが理想だ。試作してみたことで、計算格子の考え方や計算ロジックへの理解が深まり、実務で使うための課題もよく見えてきた。もう少し感覚を掴めたら、この仕組みを前提に設計そのものをやり直してみようと思う。


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タグ:Architecture


建築において外形の境界線はかなり重要だと思う。ここが明確になると建築として建ち始める。建築は社会的なものなので外部からいつも見られているのに、輪郭がはっきりしないとそのものとしての強度自体が曖昧であやしいものになってしまう。高島スタジオのカトウハウスのキオスクは外形の辺を木材で見切る計画なのだが、一部分が納まると急に、この建築がキャラ立ちし始めたように感じた。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


夕方、団地の敷地を歩いていて、ふと「境界」について考えてみた。世の中には、いろんな境界がある。物理的な境界もあれば、心の中にある境界もある。人にとって、いちばん身近な境界は「皮膚」なのかもしれない。皮膚があるおかげで、私たちは自分と他人を分けて感じられるのだと思う。たとえば団地の敷地に置かれた自転車や、垣根越しに見える隣の家のベランダ。あれも、小さな境界線なのだろう。子どもの頃、隣の庭に転がったボールを拾いに、垣根を越えてしまったことがある。今思えば、あれは境界を踏み越えてしまった感覚だったのかもしれない私たちは、普段は気づかないうちに、いろんな境界を行き来しながら暮らしている。もちろん、境界を作らないことで生まれる幸せもあると分かってはいるけれど、それにふと気づいた瞬間、なんだかはっとさせられる。


studio: kobayashi studio
Project: 明日の郊外団地
タグ:Study


とある職人さんにタイルの工事をしてもらった。一見、衣装性のあるとてもイケてるタイル壁に見えるが、実は、そこにはとても苦労が詰まっている。例えば、タイルの目地を上から下に通すために、ミリ単位でタイルの割り付けや他の家具や扉などの調整をしている。また、一見同じ幅に見えるタイル目地もコンマ単位で調整している。貼り付ける前に、墨付けやレーザーにより水平垂直は出しているが、どうしても、狂いはでてくるし、レーザーどおりに作っても、うまく納まらない時がほとんど。最後に頼るのは職人さんの培ってきた経験と感だと思う。それらを総動員して、このタイル壁はできている。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


最近は図面月間である。図面を引いていると、職人さんが施工する風景が自然と浮かんでくる。細部の納まりも、頭の中でひとつひとつイメージしながら描き進めていく。イメージが及ばず漏れてしまうこともあるが、図面を引くことで現場で生まれる疑問点を事前に減らせる。今は、近く着工を控えた新築住宅の図面を描いている最中だ。全てを一から作るので、私の図面が全てになる。これまでの経験を総動員して、最大限にイメージを膨らませながら日々描き続けている。


studio: takashima studio
Work: Sさんのための家
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越前和紙を使用して吹き抜け内部に行燈を計画していて、制作のためのスタディを行った。様々な種類の和紙をパッチワーク的に貼り付けて制作するため、その見え方や格子の厚みや幅、アクリル板に貼り付けるため光の透過の仕方など、スタディしなければならない項目がたくさんある。地元の伝統工芸品を設計に組み込んで提案し、それを気に入ってくださったのはとても嬉しかった。パースで見せた以上に美しいクオリティで施工ができるように頑張りたいと思う。


studio: kobayashi studio
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草刈りの時期になった。この頃は草木の勢いがすごくて2週間ほどもすると草刈りをした跡など無くなってしまう。この夏初めて刈るとなると一回だととても手に負えない。昔、僕が住宅街に住んでいた頃は、草刈りのイタチゴッコがこんなにも大変とは思っていなかった。そういえば、遠い現場でまだ着工していない場所があるのを思い出した。そこなんかもきっと茂ってしまっているんだろうなとふと気づいた。一を見て十でも百でも気付けるようになりたい。


studio: takashima studio
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国道357沿いにある古いビルにコーヒー店であるshinoda coffee workshops がある。今は店舗を設えるための什器であったりをお施主さんと一緒にDIT施工をしている。ここではコーヒーだけでなく、蒸留器をセットしてエッセンシャルオイルを抽出して色々な形で提供することも画策している。蒸留器の仕組みとしてはオイルを抽出する素材を蒸して成分を揮発させ、その揮発させた蒸気が冷却水の中をグルグルと配管された管の中を通ることで冷やされ、その管の出口でオイルが抽出されるという仕組みである。冷却水の中を熱い蒸気が通るため、冷却水は次第に温まってきてしまうので、常に水を冷却しておく仕組みが必要である。そこで、蒸留器の外に貯めた水と、冷却水を循環させる仕組みを作るためにポンプを設置することにした。間をつなぐ配管を僕がする必要があるのだが、水道配管に関しては全くの素人であるため、管やバルブを繋げる”継手”という言われる部材のことが全く分からなかった。普段水道屋さんに施工をしてもらっているため、何となくやっていることは理解しているのだが、それを自分でやるとなると必要な部材の多さに驚く。ネジ径も1/2や3/8だったり、オスメスの違い等他にも色々とあるのだ。それらを継手部材のジャンクボックスの中から必要なものを見つけ当て試行錯誤する必要がある。色々と想定外もありつつ配管計画に1.5時間、施工に3時間かかってしまった。職人さんだったら手慣れた手つきでものの1時間で出来てしまうんだろうなと思いながら、これで格段に解像度があがったので良しとしよう。


studio: kobayashi studio
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大学生になって賃貸暮らしを始めてからは「自分の庭」というものを持たなくなり、草取りをする機会もすっかりなくなっていた。けれど、この団地に引っ越してからは、また草取りをすることが多くなった。最近は雨の日が多く、そのぶん草の伸びるスピードも速いように感じる。「先週草取りをしたばかりなのに、もうこんなに伸びている」と驚くこともある。面倒だと思う一方で、こうして周りの環境のささやかな変化に気づけるようになった自分がいることに、少し嬉しくなる。季節の変わり目のような大きな変化もあれば、「桑の木に実がつき始めた」とか「草取り後に気持ちいい風が通るようになった」といった小さな変化もある。そんな、それぞれ違うスピードで訪れる変化に気づけることにも、また違った幸せがあると思うし、気づける自分でいたい。


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