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古民家のリノベーションプロジェクトの工事がスタートした。自然光により明るい2階の光を落とし、暗くじめじめとした1階の環境を改善する円形のボイドが今回の提案の重要な要素となっている。中心点から水糸と鉛筆を用いてコンパスの要領で円形の墨を出し、ジグソーで床板をカットすると、まるで現代アートかのようなボイドが姿を現した。綺麗に切り抜かれた穴越しにいままで見えるはずがなかった梁や下階を覗く様子はとても不思議な光景で、古民家が一瞬のうちに現代建築に変わる感覚を覚える。何もないところから空間が立ち上がる新築もいいが、ちょっとした引き算で空間の質が劇的に変化するこの瞬間は、リノベーションの現場でしか味わえない醍醐味のひとつかもしれない。

06.10

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