

studio: kobayashi studio
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円形ボイド内部の装飾としてパレット材ですのこを製作した。お付き合いのある板金工場さんからいただいている板金運搬用のパレットを一本一本に分解して活用しているのがこのパレット材だ。樹種はさまざまで、堅木や銘木が多く含まれている。釘跡や印字などが見える面があり、また堅木でかなり重く下穴を開けなければビスが打てない。中にはかなり反っているものもあったり、削れているものもある。パレット状態からばらすのも一苦労だ。すのことして施工するまでにかなりの手間と時間を要し、施工難易度も高い厄介な素材ではあるが、これでしか出せないワイルドな魅力がある。今回のプロジェクトでは、内部空間に4つの異なるテーマを持つボイドを計画しており、このすのこがあるボイドは薪ストーブを囲っていてアウトドア感がテーマになっている。こんなに最適な材料はないだろう。手間のかかる素材にもかかわらず丁寧に施工してくれた職人さんには感謝しかない。


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高島スタジオの増築部分をキオスクと呼んでいる。将来的にはコーヒーを地域の方に出すようなことを仕事というよりは地域とのコミュニケーションとして行いたいと思っているからである。今はもう少しで雨仕舞いが完了するところではあるが、廃ガラスを集めるという計画が難航している。そんな中、今年は梅雨前に台風がやってきた。現場の養生には慣れているので、何の問題もなくブルーシートを仮止めして、台風に備えた。通常のルートにないものを使うのは、欲しい時になかなか手に入らないことが困りどころではあるが、何とか力づくで探すしかないのはよく承知しているので、梅雨が始まる前に雨が吹き込まない状況を作りたい。


studio: takashima studio
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4年前に設計させていただいたウィークエンドハウス。子どもたちや友人がよく遊びに来るそうで、風をよけられるBBQスペースや薪ストーブ、サウナ小屋、ゲストルームの増築について相談を受けた。すっかり青々とした木々が揺れるのを眺め、庭で採れた枇杷を頂きながらお話を聞いていると、火を囲んだり、サウナをして外気浴するような風景も自然と浮かんでくる。想像しただけで気持ちが良い。母屋はお施主さんの希望もあって特徴的な佇まいをしている。その魅力を損なわず、新しい機能や居場所をどう共存させるか。簡単ではないが、とても楽しみな課題でもある。


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古民家のリノベーションプロジェクトの工事がスタートした。自然光により明るい2階の光を落とし、暗くじめじめとした1階の環境を改善する円形のボイドが今回の提案の重要な要素となっている。中心点から水糸と鉛筆を用いてコンパスの要領で円形の墨を出し、ジグソーで床板をカットすると、まるで現代アートかのようなボイドが姿を現した。綺麗に切り抜かれた穴越しにいままで見えるはずがなかった梁や下階を覗く様子はとても不思議な光景で、古民家が一瞬のうちに現代建築に変わる感覚を覚える。何もないところから空間が立ち上がる新築もいいが、ちょっとした引き算で空間の質が劇的に変化するこの瞬間は、リノベーションの現場でしか味わえない醍醐味のひとつかもしれない。


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とあるお家のリフォーム工事。キッチンの天井と床の張り替えと、照明の交換、キッチンパネルの交換といった、普通の工事。大工さんが2日、内装屋さんが1日、電気や水道が半日と、4日ほどの工事だった。設計事務所に勤めて、メディアなどに取り上げられる建築をつくってやろうと意気込んでいた学生の時には、思いもつかぬ工事。だけれど、とても達成感があった。お客さんの困っていることを、自分の持っている技術や経験を活かしながら、解決する。とても当たり前だけど、それをじかに感じられる経験はとても貴重だと思った。いままで漠然と、雑誌に載るようないい建築を設計したいと思っていた。そこまで到達する道のりの裏側は、おそらく地道な小さな積み重ねの連続なのだと思う。これらを一足飛びにして、本当の、いい建築家にはなれないと思う。


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kurosawa kawara-tenでは廃材や端材、余剰材など、建築の物質循環からもれた素材たちを活用したマテリアル開発を行う。この写真は牛久のこども食堂PJで採用を検討している、シラカシの突板合板とガラスくずを骨材としたホワイトモルタルのテラゾーとよばれる人造石のスタディの組み合わせ。市原で支障木として伐採されたシラカシの木と、ガラス製品の製造の過程で出るガラスくず。それぞれを建築のマテリアルとして再度見い出し、組み合わせることで、得も言われぬ存在感を獲得している。そこにはアップサイクルやSDGsといった耳障りの良い流行り言葉では説明しきれない、普遍的な力強さがあると考えている。我々はこうしたマテリアルが持つ強度を“materialness”と呼んでいる。


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Project: つりはいらないよ食堂
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昨年夏頃から設計をしていた古民家リノベーションのプロジェクトがついに着工した。今回は円形のボイドが空間を上下に繋げ、新たな居場所をつくりだす設計だ。円形というのはそれだけで施工難易度があがり、想定外の事態が起きやすい。図面通りにいかない可能性もある。どれだけしっかり詳細図面をかいても不安になってしまう。そんな不安をいつも吹き飛ばしてくれるのが頼れる職人さんである。自分の思い描いている理想形を理解してくれて、そのように施工してくれる。どうすれば上手くいきそうかを一緒に考えてくれる。そして、普段やらないような特殊な納まりを少し楽しみながら施工してくれる。まだまだ乗り越えなければならないことは多く不安もあるが、自分を信じられるように準備に努めようと思う。


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急遽、現場の立ち会いへ。このプロジェクトはお施主さんや学生たちと共につくるDITの枠組みを採用しており、今回初めてその様子を目にした。決められた作業をこなしながらも、関わる人それぞれが自分の得意なことを見つけながら進めていく。「つくる」を通して自分を表現できる場所だと感じた。お施主さんの持ち前の明るさがその場を自然と生み出し、だからこそ人が集まってくる。得意なことを認めてもらえる、居場所がある——それって、やっぱり嬉しいことだ。


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Work: On Re. Bas
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建築の巨匠、ル・コルビジュエは、輝く都市というものを提唱した。その中のひとつに、建物を高層にすることで、誰しもが太陽の光を享受できるようになるといった思想があり、当時は革新的であった。これは、20世紀初頭の健康上、衛生上の問題を解決するものであったが、僕は、人は根源的に光を求めている生き物だと思う。見ていてとても美しいし、エネルギーをもらえる気がする。僕らの住んでいる郊外団地も同じような問題があると思う。人が東京へ流出し、空き家となり、窓を開け閉めする人はおらず、光が入らないまま朽ちていくのを待っている。そんな建物の床を剥がした。息が吹き返したように、生き生きとして見える。こんな気持ちのよい家を、ほとんどの人は諦めているように感じる。輝く郊外団地。これからだ。


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こども食堂で使用する予定のテーブルのサンプルを製作した。養老渓谷で伐採された白樫を使用した突板を手作業でベニヤに貼って天板を作る。何枚か突板を横に継いでいく必要があるので、耳の形をトレースして、隣にくる突板を慎重にカットする。ベニヤをサンディングし、突板とベニヤに接着剤を均一に塗布して接着したあと、さらにアイロンでプレスしていく。予想していたよりもしっかりと突板は張り付き、平滑な面を作ることが出来た。以外と簡単に製作できたことに驚く。本番はさらに大きな面に貼ることになり、なおかつ曲線のカットや木口への貼り付けが出てくる。練習を重ねて精度をあげていきたい。


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