

studio: kobayashi studio
タグ:Architecture











GW明けに始まった現場がいよいよあと一週間で一旦の区切りを迎える。家具や建具、照明器具付けといった最終盤の工程になり、毎日現場には大きな変化が起きるようになった。今回施主が住みながらの工事だったため、ほぼ毎回現場終わりにその日の進捗と翌日以降の日程共有をしてきた。下地を進める地味な進捗の日もあれば、吹き抜けを開ける大きな変化の日もあった。どんな進捗の時でも、なかなか職人さんとの日程調整がうまくいかず現場を開けてしまっている時でも、どんな時でも温かい対応をして下さった。想定よりも工期がかかってしまい申し訳ない気持ちで心苦しかったが、ようやく全貌がみえてきた。毎日の大きな変化にとても喜んでくださり、終盤の過酷さの中でかなり力をもらっている。この恩は絶対に返さなければならない。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


ついに製材が終わり、プレカット工場に構造材が運び込まれた。ここまで来ればもう安心…という訳ではない。ここでやったことは①目視等級区分による材の検査。②含水率のチェック。③一本一本どこで使うか指定すること。の3つである。上から説明していく。今回の構造計画において申請上は無等級(JAS規格外)で出しているが、だからと言って腐っていたり節だらけだったり何でもいいという訳ではない。無等級材にも樹種ごとに告示で定められた基準強度があり、構造計算はその数値を見込んで成立している。目の前の材が本当にその強度を持っているのかを担保するために、JASの目視等級区分に倣って、一本一本目で節の割合や腐れを確認して等級を振っていった。次に木材の含水率を一本一本計測していき、構造設計者から貰っているラインを超えているかどうかで仕分けしていく。そういった検査をしていると、想定のラインから弾かれてしまう木材が半分ぐらい出てきてしまった。ただ、弾かれた=使えない、ではない。その場で構造設計者と一緒に材を見ながら、力のかかり方を考慮して、どこに何の材を使うのかを決めていく。例えば梁材で節が一辺に集まっているものは、その辺を上向きにして使う。曲げがかかった時に一番引っ張られるのは下端だから、節のある面を上に持ってくれば、弱くなる場所と力のかかる場所がずれる。含水率が高い柱も、大壁の中に納めてしまえば、その後の木材の動きをあまり気にしなくてよくなる。材のクセと、その材が置かれる場所の条件を突き合わせていく作業だ。そうなってくると、プレカット工場に自動で番付を振ってもらうことが難しくなってくるため、僕らの方でそれを行うことにした。結局1日ではやり切れず、来週もう1日かけて行う予定だ。もうひと踏ん張り。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


ずっと検討していたアルミサッシに取り付ける木つまみの施工が完了した。設計から制作までかなりの時間がかかってしまった。特に固定方法にはかなり苦戦してしまった。アルミサッシの溝に、ガラスを割らずに、力を加えても安定させるという条件。最終的には3Dプリントで治具を作成することで成立させることができた。これ無理じゃない?という状況をどのように脱出するか、この力は設計力と直結する。まだまだ経験値もアイデア力も足りないなと実力不足を実感した。最近の課題は、自分が出すファースト案の出来が悪すぎるということだ。家具や建具などの制作図面をチェックしてもらう際、自分ではバッチリだと思っていてもいくつもミスや不整合がでてくる。図面の直しに時間を取られて他が進まない。これを改善することが今の自分に一番必要なことだと感じている。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


On Re. Baseの構造材の材料管理のためにプレカット工場にお邪魔した。このプレカット工場からは主に関東県内へ出荷されているそうだが、とてつもなく広い場所に材料が積み上がっているのを見て、とにかく圧倒された。これまではプレカットを発注したら、しばらくして材料が納品され、実際にどのような場でどのようにしてプレカットされているかを見ていなかったので、こんなにも大きい場所で二交代制で常時稼働しているというのには驚いた。僕らが設計して施工しているものは世界のごく一部にしか過ぎないということを認識しつつ、だからこそ目の前のことを一つ一つこなしていこうと思った。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


お盆休み前に上総牛久駅前で開業準備中のうしく食堂で1日オープンイベントを行った。この日は食堂の正式オープンに向けたローンチのイベントも兼ねて、改修後の完成イメージや模型を作成し、施設運営を一緒に行うサポーター「共飯者」を募集するチラシをお配りした。地域の材料で作った場所で、地域の食材を使ったご飯を食べるために、地域の老若男女が集う。一昔前は当たり前だったそんな光景が取り戻せるのではないか。そんな期待を抱くイベントになった。オープンは2027年春予定。乞うご期待。いろいろな形で関わっていただける「共飯者」も募集中です。


studio: kobayashi studio
Project: つりはいらないよ食堂
タグ:ArchitectureDirection


北欧へ旅行に行った。コペンハーゲンの運河沿いを歩いていると、驚くような光景に出会った。運河を活用したプールがあることは知っていたが、プールとして整備された場所だけでなく、ただの運河の水辺でも人々が思い思いに、いわば「運河浴」を楽しんでいた。都市をこんなにも全身で楽しめる環境があることに、日本の都市空間で育った身としては衝撃を受けた。街路樹や自転車道も整備され、車や特別な施設に頼らず、身ひとつで街を快適に楽しむことができる。健康やウェルネスが、都市そのものに溶け込む理想系を見た。一方で、これをそのまま日本に持ち込めるわけではない、という強い実感も得ることができ、良い視点を得られた旅だった。(良い縦写真がなかったのが残念である・・・)


studio: takashima studio
タグ:Architecture


弊所がある戸建団地の中を歩いていたときの出来事。ご近所さんに照明の調子が良くないから困っていると道端で相談を受けたのでその足で見に行くと、引掛シーリングと言う部材が割れて壊れていた。電気工事士の資格を持っていればこんなものを直すのはすごく簡単なので、すぐに修理に取り掛かった。そういえば、kurosawa kawara-tenで今はオフィスとして使っているハヤシハウスに住んでいた林さんは電気工事士だったらしいが、よくよく話を聞いてみるとその方がここの電気工事を行なったらしい。リノベーションのように先人の仕事を引き継いで次に繋げるということを普段から業務で行なっているが、こういう電気部品の交換といったようなごくごく小さいスケールのことも重要性は全く変わらないと思う。オフィスとして使わせてもらっている住宅に以前住んでいた人の仕事に触れ、営みがこのようにしてつながっていくのかと思うととても感慨深かった。


studio: takashima studio
Project: 吉野台団地
タグ:Architecture


市原市大久保のリフォーム現場にて。お施主さんが別の家で出た建具を保管していて、今回はその建具を使って空間をつくることとなった。苔を取り、金物を交換し、チグハグだったガラスの種類を整えた。手をかけるほどに、建具が息を吹き返していく。役目を終えしまわれていた建具も、掃除をして磨いて、不具合のある箇所を交換するだけで、また別の場所で日の目を浴びることができる。規模が大きくても小さくても、古民家の再生とやっていることの本質は同じだと思った。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


市原の里山から切り出した樫の木からつくった、オリジナルフローリングが納品された。下地までで止まっていたマンションの内装パネルも、その材料でようやく完成した。このプロジェクトは、マンションの間取りを大きく変えるのではなく、既存の空間の上に、キャラクターのある「ふかし壁」をワンレイヤー重ねることで、空間の拠り所をつくり、居場所や多様性を生み出そうというコンセプトだった。きれいで合理的なマンションというライフスタイルの中に、市原のローカルな里山からやってきた木が入る。表情の揺れもあってひとつひとつ味わいのある樫の木が加わることで、空間に一気に奥行きが生まれたように感じた。土地固有の素材の揺れや、他の場所で流れていた時間など、合理的に作られたマンションの中に、その場所だけでは決して起こり得ないストーリーを重ねていく。そんなつくり方で得られた魅力を強く感じることができた。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


とあるプロジェクトでアルミサッシに木つまみをつける計画をしている。この写真は取り付け予定の様々な樹種の木つまみである。樫、杉、檜、もう一枚の赤い材はチークかウォールナットか…?一つの空間にランダムな樹種の木つまみが取り付けられる予定だ。100mm角のエッジをフィレットさせ、3Dプリントで固定の機構を製作した。取り付け予定の空間は白く塗りつぶされた壁と天井に、アルミ色の厨房器具やサッシというラボのような空間だ。木部は限られたルールでのみ使用されていて、この木つまみも重要な意匠のパーツになっている。どんな建材にも現場では端材が生まれてしまう。100mm角サイズなんてものは平気でガラ袋に入れられて焼却処分される運命である。そんな端材でもしっかり設計して手間をかければ空間を彩る重要なパーツになり得る。自分の力不足で計画にかなり時間がかかってしまったが、とても満足感のある設計ができたと思えている。次はスピード感と段取り力にも意識して設計ができるように努力したい。


studio: kobayashi studio
タグ:ArchitectureProduct