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千葉市で進んでいる、古い木造2階建てをレンタルスペースへ転用するプロジェクト。工事も終盤に差し掛かり、完成形が少しずつ見えてきた。写真は、吹き抜けに面した2階のカウンタースペース。オープン後を想像しながら画像処理で人を入れてみたところ、今回つくっていた“白い壁”の意味がよく分かってきた。古民家改修では、既存の柱や梁、小屋組を見せることが価値になりやすい。ただ一方で、「古さ」は時に空間の使い手を限定してしまうこともある。今回は、人が活動するエリアについては断熱を入れ直し、石膏ボードを貼り、塗装で仕上げることで、新しい世代や活動を受け入れやすくしていると言えるだろう。反対に吹き抜け上だけは、古い小屋組やコンクリート壁の素材があらわになり、この場所の歴史や魅力を静かに伝えている。そのバランスがとても心地よかった。

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普通多様性をつくる

日々の暮らしの中で、「ふつう」について考えことはあるでしょうか。「ふつう」でいい、そう思っている人も現代では多いはずです。

しかしながら今の社会では、

何かを作ろう・起こそうとした時に、選べる多くの「ふつう」は、経済合理性によって均質化してしまい、あまりに選択肢が少なく魅力や多様性に欠けているように思えます。

本当は趣味や好みはぞれぞれ違い、それを叶えるための物や空間も、少しずつ違ったカタチをしているはずなのに。

そして、高度経済成長期につくられた沢山の「ふつう」をコピー&ペーストした今の社会では、個人の幸福度の低下、コミュニティの断絶、空家問題、超高齢化社会等、沢山の問題を抱えています。

積極的に今までの「ふつう」を疑い、次の世代へ繋がるような「ふつう」へアップデートを行う。そのようにして作られた建築や空間には、個人の人生の豊かさ、社会との関係性、コミュニティ、地域の経済や環境までも、変える力があると信じています。

髙島スタジオでは、ごくありふれたなんてことのない日常こそ、かけがえなく、素晴らしいものだと考えています。依頼主のそんな日常が、想像していなかったけれど、どこかしっくりくる新しい「ふつう」になるよう、建築設計の視点からその発見をサポートし、ご提案します。

「普通多様性」とも言えるような、人々の豊かな で多様な日常の重なりが、都市に循環と変化をもたらし、新しい世界の豊かさを生むことを目指しています。

高島 和広

埼玉県のニュータウン出身
自分の育った住宅街が寂れていく風景を目の当たりにして、人の住む街が豊かに長く続いていくようなことができないか、考えています。生まれ育った地域の田園風景等、ありふれたのどかな景色が好きです。

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