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弊所がある戸建団地の中を歩いていたときの出来事。ご近所さんに照明の調子が良くないから困っていると道端で相談を受けたのでその足で見に行くと、引掛シーリングと言う部材が割れて壊れていた。電気工事士の資格を持っていればこんなものを直すのはすごく簡単なので、すぐに修理に取り掛かった。そういえば、kurosawa kawara-tenで今はオフィスとして使っているハヤシハウスに住んでいた林さんは電気工事士だったらしいが、よくよく話を聞いてみるとその方がここの電気工事を行なったらしい。リノベーションのように先人の仕事を引き継いで次に繋げるということを普段から業務で行なっているが、こういう電気部品の交換といったようなごくごく小さいスケールのことも重要性は全く変わらないと思う。オフィスとして使わせてもらっている住宅に以前住んでいた人の仕事に触れ、営みがこのようにしてつながっていくのかと思うととても感慨深かった。

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普通多様性をつくる

日々の暮らしの中で、「ふつう」について考えことはあるでしょうか。「ふつう」でいい、そう思っている人も現代では多いはずです。

しかしながら今の社会では、

何かを作ろう・起こそうとした時に、選べる多くの「ふつう」は、経済合理性によって均質化してしまい、あまりに選択肢が少なく魅力や多様性に欠けているように思えます。

本当は趣味や好みはぞれぞれ違い、それを叶えるための物や空間も、少しずつ違ったカタチをしているはずなのに。

そして、高度経済成長期につくられた沢山の「ふつう」をコピー&ペーストした今の社会では、個人の幸福度の低下、コミュニティの断絶、空家問題、超高齢化社会等、沢山の問題を抱えています。

積極的に今までの「ふつう」を疑い、次の世代へ繋がるような「ふつう」へアップデートを行う。そのようにして作られた建築や空間には、個人の人生の豊かさ、社会との関係性、コミュニティ、地域の経済や環境までも、変える力があると信じています。

髙島スタジオでは、ごくありふれたなんてことのない日常こそ、かけがえなく、素晴らしいものだと考えています。依頼主のそんな日常が、想像していなかったけれど、どこかしっくりくる新しい「ふつう」になるよう、建築設計の視点からその発見をサポートし、ご提案します。

「普通多様性」とも言えるような、人々の豊かな で多様な日常の重なりが、都市に循環と変化をもたらし、新しい世界の豊かさを生むことを目指しています。

高島 和広

埼玉県のニュータウン出身
自分の育った住宅街が寂れていく風景を目の当たりにして、人の住む街が豊かに長く続いていくようなことができないか、考えています。生まれ育った地域の田園風景等、ありふれたのどかな景色が好きです。

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