

studio: takashima studio
Project: 明日の郊外団地
タグ:ArchitectureStudy











高島スタジオで使っている事務所の増築棟 (キオスクと呼んでいる) について、ついにガラスが全て閉じ、ものを出して照明を設置して、事務所として使えるようになった。共用を開始した当日、キオスクのカウンターにご近所さんが遊びに来てくれた。こんなふうに、ふらっと街の人が訪れてくれてコーヒーを出して、ちょっとお話しできるような場所にしたいと思っていたので、 それが実現できたのはとてもうれしい。これから実際に仕事する中で、地域の中に設計事務所があり、コンタクト可能な状態として開いていることの意義を、自分たちで肌で実感していければ、街へアプローチしていくような今後のプロジェクトにもつながってくると思っている。


studio: takashima studio
Project: 明日の郊外団地
タグ:ArchitectureStudy


風になびく布のように、うねりながら光る障子。dot-hzmというエンジニア・デザイナーユニットと一緒に制作を進めてきた。先日、ついに3Dプリントしたパーツが組み合わさり、ひとつの大きな観音開きの扉として現場にインストールされた。現地で実際に光り方を確認しながら、高さや灯数を調整した。何度も迷いながら調整を繰り返し、そうして生まれた柔らかなグラデーションがとても美しかった。電気工事が終われば、ようやく完成である。光が入ったこの障子が、空間の中でどんな表情を見せてくれるのか、とても楽しみだ。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:ArchitectureStudy


練りつけ工法のスタディ中だ。突板を糊で貼り付けるシンプルな工法だが、やってみると奥が深い。糊の付け方や突板の薄さによって、難易度がまったく変わってくる。糊の量にムラがあったり、塗り方が均一でなかったりすると、貼った後の突板にそれがそのまま現れてしまう。下地の精度が、仕上がりに直結する工法だ。世の中には練りつけの専門職が存在する。機械化が進んでいる一方で、今なお手作業で行っているところもある。自分で体験してみて、その凄さが改めてわかった。


studio: kobayashi studio takashima studio
タグ:Study


この1週間はスタジオ内でマテリアルのサンプル作成の機会が多かった。これらはモルタルの中に骨材を埋め込んで意匠的に見せる研ぎ出しや伏せ込みという仕上げ方で、ある程度サイズの揃った粒であれば、どんなものでも骨材にできる。ここに写っている骨材は、ガラスメーカーさんの製品製造過程で出るガラス屑、廃業した瓦屋さんに放置された瓦チップ、石屋さんが現場から引き上げた大谷石の廃材で、どれも材料流通からはじかれた”もれた”材料たち。平たく言えばアップサイクルということになるのだろうが、そこには説明し難い、でも確かなマテリアルの力が宿っているように感じる。それは一度はもれた材料たちが再び見いだされるストーリーから来るのか、ただただ個人的な思い入れがそう感じさせるだけなのか。出来上がったサンプルを見ながらそんなことを考える。


studio: kobayashi studio
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建築の仕上げで塗装という工程はよく選ばれる。最近の住宅では塗装ではなく壁紙で仕上げることのほうが主流になっているが、私たちの計画の中には塗装が選ばれることが多い。塗料には無限のカラーバリエーションがあり、自由自在に空間の色を選ぶことができる。最近弊所では廃瓦やガラス屑という新たなマテリアルが手に入り、様々な方法で仕上げに加えられないかを検討している。今回は、ベルアートという粘土の高い塗料をコテで厚塗りし、ガラス屑や瓦チップを埋め込んでみるスタディをした。塗料に埋め込むことが可能ということがわかり一歩前進したが、埋め込むものの大きさや配置間隔、色味など、その先にも無限のバリエーションが広がっている。何を参照して、どのような状態を目指しているのかを明確に持っていないと、このスタディもうまくいかないということがわかった気がする。マテリアルのスタディは本当に難しい。


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まるで結晶のような輝きと透明感。これは千葉県九十九里にある菅原工芸硝子で廃棄となったガラス屑だ。先日工房を見学させていただいた際にお話を伺い、何か活用できる方法があればと購入させていただいた。産廃品として埋め立ててしまうには、あまりに美しすぎる外見をしている。工房では日々、廃棄物を減らすための様々な努力をされているそうだが、それでもこうしたガラス屑は排出されてしまうという。「自然の素材とエネルギーを使って物を作らせてもらっているからこそ、自然のためにできることを少しでもやりたい」と語る社長の言葉に感動した。私たちも自然の素材を使って仕事をしているという立場は同じだ。単なる美しさだけでなく、環境のためにも、この廃ガラスを建築に活用していく方法を模索していきたい。


studio: kobayashi studio
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夕方、団地の敷地を歩いていて、ふと「境界」について考えてみた。世の中には、いろんな境界がある。物理的な境界もあれば、心の中にある境界もある。人にとって、いちばん身近な境界は「皮膚」なのかもしれない。皮膚があるおかげで、私たちは自分と他人を分けて感じられるのだと思う。たとえば団地の敷地に置かれた自転車や、垣根越しに見える隣の家のベランダ。あれも、小さな境界線なのだろう。子どもの頃、隣の庭に転がったボールを拾いに、垣根を越えてしまったことがある。今思えば、あれは境界を踏み越えてしまった感覚だったのかもしれない私たちは、普段は気づかないうちに、いろんな境界を行き来しながら暮らしている。もちろん、境界を作らないことで生まれる幸せもあると分かってはいるけれど、それにふと気づいた瞬間、なんだかはっとさせられる。


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Project: 明日の郊外団地
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とあるガラスメーカーさんの工場を見学する機会があった。ガラスは溶かして再利用できるため、捨てるものはないと思いきや、 綺麗に分別できなかったり、再利用すると色が混ざってしまうために再利用できないものも、どうしてもあるのだという。これはそのガラ置き場の写真なのだが、 色とりどりのガラスの破片と、役目を終えたガラスを溶かするつぼの破片などが混ざり合い、ゴミ置き場と思えない美しさをみた。ガラスは動かない液体と言うが、 砂を溶かしドロドロのガラスにするにはかなりのエネルギーを要する。そして溶けたガラスに熟練の職人さんが息を吹き込み形になる。破片とはいえこれらも、その熱量(カロリー)のかたまりなので、美しいのかもしれない。廃棄ではない輝ける使い道を見つけ出したい。


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小湊鐡道上総牛久駅前で開業準備中のこども食堂の計画が進んでいる。この前の打ち合わせでは、外部に取り付ける袖看板のサイズを検討するため、原寸大のモックアップを作成してお施主さんと共に確認を行った。実際に実物のサイズ感を現地で見てみると、CGのイメージパースでは想像できない気づきがあり、お施主さんとの確認のツールとしてもとても有効であると再認識する。なにより白くて丸っこいシェイプがおにぎりみたいで可愛い。この場所は牛久商店街から一本入った寂れた裏通りに面しているが、こうした袖看板が通りにぽこぽこと突き出ている風景も悪くない。そんな商店街の未来を妄想した一日だった。


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Project: つりはいらないよ食堂
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kurosawa kawara-tenでは廃材や端材、余剰材など、建築の物質循環からもれた素材たちを活用したマテリアル開発を行う。この写真は牛久のこども食堂PJで採用を検討している、シラカシの突板合板とガラスくずを骨材としたホワイトモルタルのテラゾーとよばれる人造石のスタディの組み合わせ。市原で支障木として伐採されたシラカシの木と、ガラス製品の製造の過程で出るガラスくず。それぞれを建築のマテリアルとして再度見い出し、組み合わせることで、得も言われぬ存在感を獲得している。そこにはアップサイクルやSDGsといった耳障りの良い流行り言葉では説明しきれない、普遍的な力強さがあると考えている。我々はこうしたマテリアルが持つ強度を“materialness”と呼んでいる。


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Project: つりはいらないよ食堂
タグ:ArchitectureStudy