

studio: takashima studio
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髙島スタジオの仕事場で使うため、スタッフ用のグラスを買ってきた。sghrさんのもので、きれいで可愛らしいシェイプをしている。このグラスに触れていると、きれいなグラスで飲むコーヒーは美味しいな、とか、割らないように丁寧に扱わなくては、という気持ちが自然と湧いてくる。僕らは普段、設計を仕事にしている。まだ存在しない、よりよい世界をつくり出すことが、その本質だと思う。けれど、その「よりよい」は、いきなり大きな何かをつくることではなく、グラスひとつを丁寧に扱うことや、自分たちの働く環境をもっとよくできないかと考えること、そんな小さな意識と想像力の積み重ねの先にあるはずだ。まずは自分たちの足元から、小さな意識を持って取り組んでいきたい。


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ガラスを階段状にカットする方法を検討している。ガラスカッターでは直線的に端から端まで切れてしまい、複雑な形状を作るのは難しいとわかった。素材の原理に従うのではなく、素材に形をぶつけていく設計プロセスは非常に面白い。うまくいかなかったらまた設計に戻り、形を修正していく。こうしたアウフヘーベン的な発想によって、今まで思いもしなかったものに飛距離を飛ばせる感覚がある。そこで今回、グラインダーでガラスを削るように加工してみた。成功か失敗かはまだわからないが、新たな一歩を踏み出せたと感じている。


studio: kobayashi studio
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最近、レジンを使用してスタディをしている。普段はほとんど使わない素材なので、その性質や仕上がりが新鮮で面白い。先日はガラスタイルとの組み合わせを試してみた。ガラスタイルが水中に浮かんでいるような完成品になるかと思いきや、ガラスとレジンの屈折率が同じだったようで、着色部だけが浮かびあげる結果となった。(画像上がレジン流し込み前、下が後の様子。)想像とは違ったがこれはこれで可愛い。この他にガラス屑を混ぜた小さいパーツも試作した。そちらは簡易的に3Dプリンタで出力した型で成型したが、樹脂の層の跡がつく、脱型しにくいなど、課題がまだあるのでひとつひとつ潰していく。


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Project: つりはいらないよ食堂
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高島スタジオで使っている事務所の増築棟 (キオスクと呼んでいる) について、ついにガラスが全て閉じ、ものを出して照明を設置して、事務所として使えるようになった。共用を開始した当日、キオスクのカウンターにご近所さんが遊びに来てくれた。こんなふうに、ふらっと街の人が訪れてくれてコーヒーを出して、ちょっとお話しできるような場所にしたいと思っていたので、 それが実現できたのはとてもうれしい。これから実際に仕事する中で、地域の中に設計事務所があり、コンタクト可能な状態として開いていることの意義を、自分たちで肌で実感していければ、街へアプローチしていくような今後のプロジェクトにもつながってくると思っている。


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Project: 明日の郊外団地
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風になびく布のように、うねりながら光る障子。dot-hzmというエンジニア・デザイナーユニットと一緒に制作を進めてきた。先日、ついに3Dプリントしたパーツが組み合わさり、ひとつの大きな観音開きの扉として現場にインストールされた。現地で実際に光り方を確認しながら、高さや灯数を調整した。何度も迷いながら調整を繰り返し、そうして生まれた柔らかなグラデーションがとても美しかった。電気工事が終われば、ようやく完成である。光が入ったこの障子が、空間の中でどんな表情を見せてくれるのか、とても楽しみだ。


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Work: ハナエステ
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練りつけ工法のスタディ中だ。突板を糊で貼り付けるシンプルな工法だが、やってみると奥が深い。糊の付け方や突板の薄さによって、難易度がまったく変わってくる。糊の量にムラがあったり、塗り方が均一でなかったりすると、貼った後の突板にそれがそのまま現れてしまう。下地の精度が、仕上がりに直結する工法だ。世の中には練りつけの専門職が存在する。機械化が進んでいる一方で、今なお手作業で行っているところもある。自分で体験してみて、その凄さが改めてわかった。


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この1週間はスタジオ内でマテリアルのサンプル作成の機会が多かった。これらはモルタルの中に骨材を埋め込んで意匠的に見せる研ぎ出しや伏せ込みという仕上げ方で、ある程度サイズの揃った粒であれば、どんなものでも骨材にできる。ここに写っている骨材は、ガラスメーカーさんの製品製造過程で出るガラス屑、廃業した瓦屋さんに放置された瓦チップ、石屋さんが現場から引き上げた大谷石の廃材で、どれも材料流通からはじかれた”もれた”材料たち。平たく言えばアップサイクルということになるのだろうが、そこには説明し難い、でも確かなマテリアルの力が宿っているように感じる。それは一度はもれた材料たちが再び見いだされるストーリーから来るのか、ただただ個人的な思い入れがそう感じさせるだけなのか。出来上がったサンプルを見ながらそんなことを考える。


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建築の仕上げで塗装という工程はよく選ばれる。最近の住宅では塗装ではなく壁紙で仕上げることのほうが主流になっているが、私たちの計画の中には塗装が選ばれることが多い。塗料には無限のカラーバリエーションがあり、自由自在に空間の色を選ぶことができる。最近弊所では廃瓦やガラス屑という新たなマテリアルが手に入り、様々な方法で仕上げに加えられないかを検討している。今回は、ベルアートという粘土の高い塗料をコテで厚塗りし、ガラス屑や瓦チップを埋め込んでみるスタディをした。塗料に埋め込むことが可能ということがわかり一歩前進したが、埋め込むものの大きさや配置間隔、色味など、その先にも無限のバリエーションが広がっている。何を参照して、どのような状態を目指しているのかを明確に持っていないと、このスタディもうまくいかないということがわかった気がする。マテリアルのスタディは本当に難しい。


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まるで結晶のような輝きと透明感。これは千葉県九十九里にある菅原工芸硝子で廃棄となったガラス屑だ。先日工房を見学させていただいた際にお話を伺い、何か活用できる方法があればと購入させていただいた。産廃品として埋め立ててしまうには、あまりに美しすぎる外見をしている。工房では日々、廃棄物を減らすための様々な努力をされているそうだが、それでもこうしたガラス屑は排出されてしまうという。「自然の素材とエネルギーを使って物を作らせてもらっているからこそ、自然のためにできることを少しでもやりたい」と語る社長の言葉に感動した。私たちも自然の素材を使って仕事をしているという立場は同じだ。単なる美しさだけでなく、環境のためにも、この廃ガラスを建築に活用していく方法を模索していきたい。


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夕方、団地の敷地を歩いていて、ふと「境界」について考えてみた。世の中には、いろんな境界がある。物理的な境界もあれば、心の中にある境界もある。人にとって、いちばん身近な境界は「皮膚」なのかもしれない。皮膚があるおかげで、私たちは自分と他人を分けて感じられるのだと思う。たとえば団地の敷地に置かれた自転車や、垣根越しに見える隣の家のベランダ。あれも、小さな境界線なのだろう。子どもの頃、隣の庭に転がったボールを拾いに、垣根を越えてしまったことがある。今思えば、あれは境界を踏み越えてしまった感覚だったのかもしれない私たちは、普段は気づかないうちに、いろんな境界を行き来しながら暮らしている。もちろん、境界を作らないことで生まれる幸せもあると分かってはいるけれど、それにふと気づいた瞬間、なんだかはっとさせられる。


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Project: 明日の郊外団地
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