

studio: takashima studio
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事務所の見学に学生が来てくれた。ひとりは千葉大学、もうひとりは芝浦工業大学の学生だ。僕らは、市原市という房総の入り口にあたるローカルなエリアで仕事をしている。超有名設計事務所でもないので、ただ待っているだけでは、学生が僕らの存在を見つけてくれることはほとんどない。今回は、普段取り組んでいる空き家改修を、学生にとっても学びのあるワークショップとして企画した。それをきっかけに、ふたりが僕らの仕事に興味を持ち、事務所まで足を運んでくれた。自分たちでは面白いことをやっていると思っていても、それが誰かに届き、伝わらなければ、やっていないことと同じなのかもしれない。そして、人に伝えようとすることで、自分たちが仕事の価値を再発見することもある。つくることと同じくらい、僕らは、伝えることをやめてはいけないと思う。


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前回からの続き。牛久商店街にある時田酒店さんのエントランス床補修工事が完了した。カラーコンクリートにsghrさんからいただいたガラス屑を一二三石として埋め込んで刷毛引きで仕上げている。埋め込まれたガラス屑がさりげなく、しかしキラリと光り、いい表情を作っている。今回この土間を施工するにあたり、色味やガラス粒のサイズや密度感、刷毛引きの質感などを検討するため10を超えるサンプルを作成したが、小さなサンプルと大面積での実際の施工では勝手が異なり、思い描いた通りにいかなかった点もあった。新しいマテリアル開発は常に試行錯誤の連続である。こうした経験値を積み重ねて、よりよいマテリアルとして育てていきたい。こうした機会を与えていただいたお施主さまに感謝。


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ChatGPTの最新モデルが話題になっていたので、サブスクを再開して使ってみた。検討したい敷地を住所と衛星写真で指定し、「敷地周辺の地形や建物を3Dモデル上で再現して」と指示したところ、国土地理院などの公開データへアクセスし、あっという間に周辺モデルを作り上げてしまった。意図に沿った回答をできる成功率というものが上がってきているとは聞いていたが、この文脈ならこのデータが必要だろうという参照を外していないのだろう、実務で検討程度にはすぐに使えるレベルで出力された。これまで手作業でやっていた「やり方を知っていれば誰でもできる作業」は、本当に代替可能になってしまったのだという実感がさらに強まる出来事だった。だからこそ、その先で何を考え、何を選び、何をつくるのか。人間にしか担えない価値を考え続けないと、AIの奴隷になる日も遠くない・・・
ChatGPT can make mistakes. Check important info………..


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髙島スタジオの仕事場で使うため、スタッフ用のグラスを買ってきた。sghrさんのもので、きれいで可愛らしいシェイプをしている。このグラスに触れていると、きれいなグラスで飲むコーヒーは美味しいな、とか、割らないように丁寧に扱わなくては、という気持ちが自然と湧いてくる。僕らは普段、設計を仕事にしている。まだ存在しない、よりよい世界をつくり出すことが、その本質だと思う。けれど、その「よりよい」は、いきなり大きな何かをつくることではなく、グラスひとつを丁寧に扱うことや、自分たちの働く環境をもっとよくできないかと考えること、そんな小さな意識と想像力の積み重ねの先にあるはずだ。まずは自分たちの足元から、小さな意識を持って取り組んでいきたい。


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ガラスを階段状にカットする方法を検討している。ガラスカッターでは直線的に端から端まで切れてしまい、複雑な形状を作るのは難しいとわかった。素材の原理に従うのではなく、素材に形をぶつけていく設計プロセスは非常に面白い。うまくいかなかったらまた設計に戻り、形を修正していく。こうしたアウフヘーベン的な発想によって、今まで思いもしなかったものに飛距離を飛ばせる感覚がある。そこで今回、グラインダーでガラスを削るように加工してみた。成功か失敗かはまだわからないが、新たな一歩を踏み出せたと感じている。


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最近、レジンを使用してスタディをしている。普段はほとんど使わない素材なので、その性質や仕上がりが新鮮で面白い。先日はガラスタイルとの組み合わせを試してみた。ガラスタイルが水中に浮かんでいるような完成品になるかと思いきや、ガラスとレジンの屈折率が同じだったようで、着色部だけが浮かびあげる結果となった。(画像上がレジン流し込み前、下が後の様子。)想像とは違ったがこれはこれで可愛い。この他にガラス屑を混ぜた小さいパーツも試作した。そちらは簡易的に3Dプリンタで出力した型で成型したが、樹脂の層の跡がつく、脱型しにくいなど、課題がまだあるのでひとつひとつ潰していく。


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Project: つりはいらないよ食堂
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高島スタジオで使っている事務所の増築棟 (キオスクと呼んでいる) について、ついにガラスが全て閉じ、ものを出して照明を設置して、事務所として使えるようになった。共用を開始した当日、キオスクのカウンターにご近所さんが遊びに来てくれた。こんなふうに、ふらっと街の人が訪れてくれてコーヒーを出して、ちょっとお話しできるような場所にしたいと思っていたので、 それが実現できたのはとてもうれしい。これから実際に仕事する中で、地域の中に設計事務所があり、コンタクト可能な状態として開いていることの意義を、自分たちで肌で実感していければ、街へアプローチしていくような今後のプロジェクトにもつながってくると思っている。


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Project: 明日の郊外団地
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風になびく布のように、うねりながら光る障子。dot-hzmというエンジニア・デザイナーユニットと一緒に制作を進めてきた。先日、ついに3Dプリントしたパーツが組み合わさり、ひとつの大きな観音開きの扉として現場にインストールされた。現地で実際に光り方を確認しながら、高さや灯数を調整した。何度も迷いながら調整を繰り返し、そうして生まれた柔らかなグラデーションがとても美しかった。電気工事が終われば、ようやく完成である。光が入ったこの障子が、空間の中でどんな表情を見せてくれるのか、とても楽しみだ。


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Work: ハナエステ
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練りつけ工法のスタディ中だ。突板を糊で貼り付けるシンプルな工法だが、やってみると奥が深い。糊の付け方や突板の薄さによって、難易度がまったく変わってくる。糊の量にムラがあったり、塗り方が均一でなかったりすると、貼った後の突板にそれがそのまま現れてしまう。下地の精度が、仕上がりに直結する工法だ。世の中には練りつけの専門職が存在する。機械化が進んでいる一方で、今なお手作業で行っているところもある。自分で体験してみて、その凄さが改めてわかった。


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この1週間はスタジオ内でマテリアルのサンプル作成の機会が多かった。これらはモルタルの中に骨材を埋め込んで意匠的に見せる研ぎ出しや伏せ込みという仕上げ方で、ある程度サイズの揃った粒であれば、どんなものでも骨材にできる。ここに写っている骨材は、ガラスメーカーさんの製品製造過程で出るガラス屑、廃業した瓦屋さんに放置された瓦チップ、石屋さんが現場から引き上げた大谷石の廃材で、どれも材料流通からはじかれた”もれた”材料たち。平たく言えばアップサイクルということになるのだろうが、そこには説明し難い、でも確かなマテリアルの力が宿っているように感じる。それは一度はもれた材料たちが再び見いだされるストーリーから来るのか、ただただ個人的な思い入れがそう感じさせるだけなのか。出来上がったサンプルを見ながらそんなことを考える。


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