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僕ら設計事務所は、現場から出た端材を捨てずに取っておく。それは、プロジェクトのスタディ(小さく実験して、その構法などが成り立つかどうか実証すること)や、自社プロジェクトなどで活用する。一般的に、端材は捨てられてしまうもので、処分するにもお金が結構かかる。写真は防音室のスタディの一つで、全て端材から作っている。端材とはいえ、機能は新品と同様に満たしているし、小さい材ならではの継ぎ目などがでてきて、この世に一つしかないオリジナルなものとなる。このスタディもいつかは捨てられてしまうものだか、その間を少し長くすることが、衣服をぼろぼろの雑巾になるまで使っていた日本人の精神に近い気がするし、大切なことだと思う。

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普通多様性をつくる

日々の暮らしの中で、「ふつう」について考えことはあるでしょうか。「ふつう」でいい、そう思っている人も現代では多いはずです。

しかしながら今の社会では、

何かを作ろう・起こそうとした時に、選べる多くの「ふつう」は、経済合理性によって均質化してしまい、あまりに選択肢が少なく魅力や多様性に欠けているように思えます。

本当は趣味や好みはぞれぞれ違い、それを叶えるための物や空間も、少しずつ違ったカタチをしているはずなのに。

そして、高度経済成長期につくられた沢山の「ふつう」をコピー&ペーストした今の社会では、個人の幸福度の低下、コミュニティの断絶、空家問題、超高齢化社会等、沢山の問題を抱えています。

積極的に今までの「ふつう」を疑い、次の世代へ繋がるような「ふつう」へアップデートを行う。そのようにして作られた建築や空間には、個人の人生の豊かさ、社会との関係性、コミュニティ、地域の経済や環境までも、変える力があると信じています。

髙島スタジオでは、ごくありふれたなんてことのない日常こそ、かけがえなく、素晴らしいものだと考えています。依頼主のそんな日常が、想像していなかったけれど、どこかしっくりくる新しい「ふつう」になるよう、建築設計の視点からその発見をサポートし、ご提案します。

「普通多様性」とも言えるような、人々の豊かな で多様な日常の重なりが、都市に循環と変化をもたらし、新しい世界の豊かさを生むことを目指しています。

高島 和広

埼玉県のニュータウン出身
自分の育った住宅街が寂れていく風景を目の当たりにして、人の住む街が豊かに長く続いていくようなことができないか、考えています。生まれ育った地域の田園風景等、ありふれたのどかな景色が好きです。

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