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鉄筋コンクリートの床に穴が開いた。バルコニーであった床の下には元々ダイニングキッチンがあったが、今回の工事では光を取り入れた屋外スペースとして室外化する計画となっている。家族の生活のための必要機能を最低限のスペースに詰め込んで出来てきたテラスハウスには無駄なスペースがない。この吹抜けを通じて1階に太陽光を供給したり、上下階で視線を介したコミュニケーションを誘発したりすることを意図してはいるが、それにしてもただでさえ狭いテラスハウスのなかで、特段の機能を持たない光庭として室外化してしまうのは少々もったいない気もするかもしれない。しかしそうした余白の空間の創出こそが真の狙いである。特定の用途を持たない言わば“余剰の空間”が、合理性でのみ成立している集合住宅群のなかにおいて、予期せぬ使われ方や空間の豊かさを生み出し、文字通り風穴を開けることを期待している。

11.29

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