

studio: kobayashi studio
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事務所の保護犬KENZOとの散歩中は、彼の気の向くままに見知らぬ道に入り込むことも多い。先日もそうして歩いていると、視界に黄色やピンクの鮮やかな色彩が飛び込んできた。あるお宅の庭のに色とりどりの花が無造作に咲き、そのうちいくつかがフェンスを超えて道路側に顔を覗かせていたのだ。そこまでは珍しい光景ではないのだが、よく見るとフェンスに「自由にお取りください」と貼り紙がある。管理の手間を減らすためなのか、花を愛でる喜びをシェアしたいのか真意がわからないが、折角なのでお言葉に甘えて黄色い花を2輪いただいて、事務所に飾った。団地にあるオフィスならではの偶然の出会いに、ちょっと気分が良くなった朝であった。





事務所の保護犬KENZOとの散歩中は、彼の気の向くままに見知らぬ道に入り込むことも多い。先日もそうして歩いていると、視界に黄色やピンクの鮮やかな色彩が飛び込んできた。あるお宅の庭のに色とりどりの花が無造作に咲き、そのうちいくつかがフェンスを超えて道路側に顔を覗かせていたのだ。そこまでは珍しい光景ではないのだが、よく見るとフェンスに「自由にお取りください」と貼り紙がある。管理の手間を減らすためなのか、花を愛でる喜びをシェアしたいのか真意がわからないが、折角なのでお言葉に甘えて黄色い花を2輪いただいて、事務所に飾った。団地にあるオフィスならではの偶然の出会いに、ちょっと気分が良くなった朝であった。


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開口補強工事がいよいよ大詰めを迎えている。これまで約2週間にわたり、補強筋の施工、型枠の設置、生コン打設と工程を進めてきた。今回の補強方法は、設けたい開口寸法よりも三方を大きく解体し、その範囲に補強鉄筋コンクリートを新たに打設するというものだ。通常、生コンは型枠の上部から流し込んで打設する。しかし今回は、既存躯体の“上辺”の下側へコンクリートを充填する必要があり、コンクリートの性質からしても容易ではない条件だった。職人たちと現場で何度も打ち合わせを重ね、知恵を絞り最適な方法を模索し続けた結果、特殊な充填方法を開発した。慎重を期した打設も無事に完了した。


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Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


On Re. Baseプロジェクトでは工事において極力新材を使用せず、廃材や端材などを活用することをコンセプトとして進めている。今回はとある伝手で知り合った奥多摩の材木屋さんに、使う当てのない木材を引き取りに伺った。巨大な倉庫の中には家を何十棟と建てても無くならなさそうな膨大な量の木材の山。大量に在庫を抱えたまま開店休業状態なのだという。このプロジェクトの理念に共感していただき、どんな木材でも定額取り放題という形で格安で譲っていただけることになった。ウッドショックが騒がれる裏で、膨大な木材ストックが日の目を見ぬまま捨てられていく。歪な木材流通の実情を垣間見たと同時に、倉庫の中から木材を探す様がさながら宝探しのようで、なんだか楽しい時間だった。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


二年ほど前に加工してそのまま積み上げてしまっていた木材の端材を少しずつ片付け始めたのだが、面白いほど腐っていた。建築現場においてはシロアリや腐朽菌は大敵であること間違いなしだが、こと自然界においてはとても重要な現象だ。二年という月日によって材料が土壌の一歩手前になっていることを見て、あの作業からあれだけ経ったのかと懐かしい反面、自然の分解や循環の力を感じた。この世の中にメンテナンスフリーというようなことはなく、永遠に状態が変わらないものは存在しない。木材も同様で管理を怠れば傷んでしまうが物事には二面性があるので、単純に悪いことではなく自然にとっては良いことでもある。何十年か前はその絶妙なバランスの中で、茅葺きの屋根や石場建ての軸組というものを成立させてきたのであり、現代においてももうしなくていいことなはずがない。このように木は当然腐るものだからである。


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古民家リノベーションの内装工事が進んでいる。白基調のフラットな内装、高性能のサッシ、折り上げ天井に間接照明。古民家なのにマンションライクを求めるお施主さんの要望に応えた“逆張り”の家になっている。壁は厚さ6mmのケイカル板にクロスを貼り込んだパネルを制作し、それを接着して仕上げる仕様で、開口部も特注のスチール枠を制作してもらい、枠の存在感を消す納まりになっている。パネル工法やスチール枠はそもそもオフィスや商業施設などの非住宅用途で、同一規格の既製品を用いて早くきれいに仕上げるための納め方であり、古民家の、ましてやリノベーション工事で採用することは普通はないだろう。お施主さんの逆張り精神に答えた、古民家らしからぬクリーンでミニマルな内装に仕上がる予定だ。


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Work: Nkmさんの母屋
タグ:Architecture


付き合いのある商社さんの倉庫で在庫セールがあった。巾木材や枠周り化粧材、水栓設備がほとんどだったが、隅に土間シートがたくさん積まれていた。金額を聞くと、1ロール500円でいいとのことだった。自分の記憶だと、ホームセンターで1ロール5,000円は超えていた気がしたのでこれは安すぎると感じた。自分の担当現場でも使うことができるので、とてもラッキーな出会いだった。少しでも安く材料を手に入れ、浮いた分で仕上げや設備のグレードを上げたり、設計させて頂いた内容を妥協しないように務めることができるのも、設計と施工を両立している大きなメリットだと改めて実感した。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


先日豊田市美術館に訪れる機会があり、見学してきた。軸線が強調された外構が印象的で植栽までもが像のように綺麗に揃えられ計画されていた。都内のビルに植えられた無造作な植栽にはどこか違和感を感じていたが、完璧なまでに同じ高さに切り揃えられ、左右対象に枝を整えられた植栽計画はとても美しいと感じた。建物と同じように外構も計画し尽くさなければ美しい建築は作れないのだなと実感した。


studio: takashima studio
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先日引き渡した住宅で、追加の外構工事と合わせて、雨が上がった夜についに玄関の照明が点いた。
夜の明かりは、そこで人が暮らしていることを象徴するようでとても好きだ。ポーチライトに限らず、リビングやダイニング、家は色々な空間から外へ光を漏れ出させる存在だと思う。日本の住宅街では、多くの家が昼夜を問わずカーテンを閉めていて、外から内部の様子はほとんど分からない。街を歩く側からすると、一切生活の雰囲気がわからない窓が並ぶ光景はとても冷たく、街の雰囲気そのものも堅いものに感じてしまう。もし、常に開けておける窓や、内部が直接見えないように配慮された窓があれば、そこのカーテンが一枚開くだけで、光や気配が外に滲み、街の表情は少し柔らかくなる。街並みへのプレゼントのような光を、一つでも作ることができると、街と建物の関係は、もっと良くなっていくと思う。


studio: takashima studio
Work: Ngさんのための家
タグ:Architecture


事務所のダイニングテーブルの天板が完成した。各現場で余ったホワイトセメントとパーライト、そして解体屋さんからレスキューしたガラスを使って制作した。本来このガラスは、事務所改修の際の材料として再利用する予定だった。しかし、経年変化による厚みの揺らぎが大きく、カットの工程でどうしても割れたり欠けたりして“弾かれて”しまうものが生まれてしまった。せっかくレスキューしたガラスなのに、加工の段階でさらに弾かれるガラスが出てしまうことに、どこかやるせなさを感じていた。そこで今回は、そうした「弾かれたガラスの中から、さらに弾かれたガラス」まで素材として迎え入れ、天板づくりに活かすことにした。砕いたガラスを打設時に表面へ撒き、そこからひたすら研磨を重ねて仕上げたことで、素材が持つ不均一さがそのまま豊かな表情として現れている。


studio: takashima studio
Work: ハヤシハウス
タグ:Product


この前の休日、いらなくなった木材達のさらに端材から、写真立てのような物を作った。正確にいうと、世間一般的には捨ててしまうような部材から、結婚式に渡すプレゼントの台座を作ったのだ。信じられないかもしれないが、事実である。僕は、価値のある物は決して高価なものや、手に入りにくい物に限らないと思う。捨てられてしまうような物でも、磨けば美しくなるし、新品では決して手に入れることのできない、時間を持っている。そいういうものに価値があると思う。


studio: takashima studio
タグ:Product


現場のDIT(Do It Together)作業。自分はパテ塗りを任された。何度か経験している作業だが、毎回難しさを感じる。木パテは乾く過程で痩せるのでツラ(建築用語で表面や部材の最上部のこと)よりほんの少し盛る必要があるのだが、そのちょうど良い盛り加減が未だにつかめない。粘度のあるパテは微調整が難しく、そもそも思うように盛れないこともある。入角の際はヘラが動かしにくい、手早くでも粗くならないように、など、気づきや考え事をしながら手を動かした。表には出てこない「下地」ではあるが、丁寧さを疎かにしてはいけない。転職1年目である自分の「下積み」とも重なると感じた。仕上げに隠れて見えなくなる部分ではあるけれども、今できる精一杯で美しく仕上げたつもりだ。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


竣工した建物をプロの写真家さんに撮ってもらった。毎回この時間を楽しみにしている。
撮影のあいだ、カメラアシスタントとして、外と中を何度もまわりながら、良い角度を一緒に探していく。そうしていると、設計中に考えていた沢山のことを自然と思い出す。「ここからはこんなふうに景色が見えるのか」とか、設計時には想像しきれていなかった視点にも気づいたりもする。撮影が終わり、写真が仕上がると、ホームページでの公開やメディアへの広報など、建物が世の中の目に触れる段階に入っていく。そのために改めて設計主旨の文章を書き直しているが、それは、いわば“嫁入り前の子ども”に、改めてどんな想いを込めたのか言葉にして伝えるような時間でもあると思った。しっかりと世に羽ばたけるように、良い言葉で綴ってあげたい。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


事務所で犬(Kenzoと名付けた)を飼い始めて2ヶ月近く経った。スタッフ皆で持ち回りでお世話の日にちを決めて面倒を見ている。Kenzoが事務所に来てからしばらく経つが、事務所に犬がいるというのは中々いいものだ。現場でどんなに疲れて帰ってきても一瞬で癒され、疲れが飛ぶ(気がする)。写真は朝の散歩の様子。Kenzoと背景の落ち葉が同色になっている。秋だ。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


兄弟子と弟子、という関係性の大工さん二人組とともに新築住宅を施工している。親方と弟子よりは、比較的関係性がフラットで、これはこうじゃないですか?いやこれはこうだからこうしようという柔らかい決定のもとで作業が進んでいる。かつて大工が集団として活動していた時は、親方と弟子だけではないもっと多様で複雑な、より高みを目指す関係性がそこにはあったのだろうと想像される。こんな状況を次の世代にも何とか残せないだろうか。


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担当していた新築プロジェクトのオープンハウス日程が決まり、ポスター制作を開始した。竣工してからしばらく経って久しぶりに写真を見返した。やはり対比構造が一番印象的でポスターデザインにも活かせないかと試行錯誤しているが、久しぶりのグラフィックデザインに苦戦。大学時代を思い出しつつ、伝えたい情報やの整理と、写真選びや文章、フォントやサイズなどを試行錯誤している。建築設計や現場作業とは少し違う作業を隙間時間で考えることは、頭のリフレッシュにもなるし楽しいなと感じている。これを機にマルチタスクのコツを1つでも掴めるようにしたい。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


机の仕上げを木タイルで作るために、実際にスタディを行い、その場で設計しながら制作してみた。材の状態を確かめつつ、臨機応変に設計をアレンジしていくプロセスにはライブ感があり、非常に刺激的だった。また、素材と対話しながら設計を進めることで、図面上に線を引いただけでは想定できない発見や変化が生まれることも実感できた。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


とあるお客さんから、工事の依頼。お湯の出が悪くなったらしく、見て欲しいとのこと。現場に着いて、水道屋さんと僕で睨めっこ。初めは、配管のサビや給湯器の故障を疑った。しかし、蓋を開けてみれば、給湯器からでているパイプのフィルターの詰まりだった。そこの汚れをとると、元の水量に戻った。お客さんは買い替えも検討していたとのことで、その分の工事代がういた。たぶん、世の中にはちょっとしたことでゴミになってしまうものがたくさんあるのだろう。そういうもの達を、少しづつ救っていきたい。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


先日設計提案の打ち合わせがあった。方針は決まっていたが、なかなか最終的な形態が決まらず難航していた。いいプランだとは思えるのだが、確信が持てない。一度初心に戻り、コンセプトや概要をまとめ、自分ができる限りの配置パターンや形状をただひたすらにスタディした。ただただ書きまくる中で色々な発見があり、最終的に自分でも自信満々の設計にたどり着くことができた。しばらく現場監督業務や申請業務が続いていて、学生の頃を思い出すような感覚があった。ひたすら書いている時間はとても楽しかったし、ひらめく瞬間の快感は最高の気分だった。無事打ち合わせも上手くいき、ほっとした一週間だった。


studio: kobayashi studio
Work: Iさんのための家
タグ:Architecture


今週は開宅舎さんが管理している市原市加茂地区の古民家3物件の現調をおこなった。1件は開宅舎さんが新たに取得した物件で、入居者募集前に撓んでいる床や天井などの修繕を行う予定。残りの2件はすでに入居者が入居している物件だが、雨漏りがしているということで、屋根の上に登って原因を特定し、対策を検討した。開宅舎さんの物件修繕を継続的に行っていると、古民家の不具合に対する見る目が養われ、対処法もすぐに分かるようになってくる。それはさながらお年寄りばかりの過疎地域で巡回診療を行う町医者のようでもあり、僕らはこうした関わり方を“町医者的建築家”と呼んでいる。空き家が増え続ける過疎地域にこそ、知識と経験をもった町医者的建築家の役割がある。


studio: kobayashi studio
Project: 開宅舎のためのメンテ
タグ:Architecture


先日、自主施工でカフェをつくっているお施主さん主催の外構ワークショップに参加した。ワークショップには庭師さんも参加しており、レクチャーを交えながら、皆で和気あいあいと施工を楽しんだ。最初は見よう見まねで作業していた参加者たちだったが、次第に手際がよくなり、驚くほど積極的に施工を進めていった。中には、こちらがハッとするような工夫を提案してくれる方もいて感心させられた。参加者の積極性に驚かされるとともに、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と関わることができ、とても充実したワークショップとなった。


studio: takashima studio
タグ:Workshop


元瓦屋の倉庫の片付けをしている。新しく空けた倉庫は、今後新しく左官職人の倉庫として運用していく予定だ。瓦屋の元倉庫なだけあって、そこには大量の瓦。数え切れないが数千枚、もしかしたら数万枚も眠っている。処分するのも勿体無いので、とりあえず別の場所に動かすのだが、それにしても量が多い。。到底kurosawa kawara-tenだけでは使い切れない量ではあるので、使いたい方募集しています。


タグ:Architecture


On Re. Projectの新規物件、On Re. Baseの内装工事が進んでいる。目透かしで貼られているおよそ600mm角の21mm針葉樹合板はプレカット工場から出る端材で、本来捨てられるはずだった材料をタダ同然で譲ってもらっている。あくまで端材であって新品には変わりないのだが、必要な寸法がとれないという理由だけで捨てられているのだ。このプロジェクトではあえて600mmという端材のスケールを内装の寸法決定の基準として採用することで、端材を余すことなく再利用している。合理性や材料流通といった既成概念を少し外して考えるだけで、まだまだ使える材料はたくさんある。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


開宅舎からの依頼で、元空き家だった物件の雨漏り調査に伺った。立派な門や庭を備えた豪邸で室内の意匠も細部まで凝っていたが、特に目を引いたのが、玄関から入ると正面に見える丸窓障子だった。住宅で目にするのは初めてだったが、即座に「となりのトトロ」のワンシーンが脳裏に浮かんだ。さつきとメイが新しい家を駆け回る、ワクワクする場面だったと記憶している。丸窓障子の、部屋と廊下の間に窓があるという不思議さとその丸い形の可愛らしさに、子どもながらに心がときめいていたことをよく覚えている。そんな心惹かれたデザインの本物に、20数年越しに出会えた嬉しい日だった。


studio: kobayashi studio
Project: 開宅舎のためのメンテ
タグ:Architecture


木工事が進み、壁が仕上がってきた。プレカットの課程で出る合板の端材を再度正方形に加工し、15mmの目透かしを縦横に通して壁に貼っていく。この後塗装で仕上げ、目透かしを利用して造作した棚を引っ掛けて行く予定だ。図面やモデリングで検証し、良くなりそうだと判断して作っているが、実際に出来上がったものを見ると想像以上にいい。(少し狂気を感じもする。笑)想像したものが実際に出来上がっていく過程は何度やっても楽しい。端材活用の1つの解を出せた気がする。最終の仕上がりが楽しみだ。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


最近、お客さんへの提案する機会が多く、プレゼン用のパースを作成している。3Dのソフトを使い、モデルを立ち上げる。次にCGソフトで、リアリティのある空間イメージを作成する。この作業は、学生時代から繰り返してきたものだ。当時はそれが実現するかどうかは関係なく、いかに魅力的に見えるかが重要になってくる。一方、現在の感覚は、ここの納まりどうしよう、ここお金かかるな、実際はもう少し狭そうだな、ここの色味どうしよう。といったことなど、いろんな課題が見えてくる。一旦頭の中のイメージをアウトプットして整理することや、他者へ共有する方法の一つとして、機能する。頼りすぎには注意しつつ、うまく使っていきたい。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


職人さんには手癖というものがあると思う。その人の経験から自然とそのようにする癖のことである。電気屋さんは壁に石膏ボードが貼られる前に、スイッチやコンセントの位置を決めるためのボックスを取り付けるのだが、それが柱の真横ではなく角材によって少し位置がずらされていた。ここには引き戸が来るのでそれを干渉してしまわないようにわざとずらしているということだった。現場監督や設計者がそこまでの指示をすることはなかなか難しく、職人さんの手癖によって救われていることは現場では数えきれないほどある。


studio: takashima studio
Work: Myさんのための家
タグ:Architecture


去年まで事務所にパートタイムとして、所属してくれていた元スタッフが、大工さんとして働いている。もう半年になる頃だと思う。なんとなく元から職人さんのような風格がある彼だったが、今や誰から見ても大工さんになっている。その様は本当にかっこいい。まだまだですよ、と謙遜するし本人からしたら実際そうなのかもしれないけれど、今後どのように成長していくのかすごく楽しみである。


studio: takashima studio
Work: Myさんのための家
タグ:Architecture


親方と弟子が一緒に動いている大工さんをこれまでほとんど見たことがなかった。今時だと、「一人親方」の大工さんばかりなので、二人で動いているとしても親方と弟子という関係性ではなく独り立ちした二人の大工さんということになる。このプロジェクトでお願いしている大工さんはそのような状況と全く異なり、親方と弟子という関係性だけでなく兄弟子というポジションの方もいる。チームとして安定感があり、瞬間的なパワーの最大値も大きい。このような持続可能なスタイルをもつ集団は今の時代には貴重であり、また次の時代へ向けて必要だと感じた。


studio: takashima studio
Work: Myさんのための家
タグ:Architecture


カフェの外構として大谷石を敷き詰めて石畳とするワークショップを行った。ただ、ワークショップというか、これは普請だと思った。職人さんが報酬を対価に作業をするのではなく、参加者は施主との間柄や大谷石を敷くということへの興味によって集まり、作業そのものを楽しんで行っていた。ものを作るよろこびそのものが目的になることが少ない現代の建築現場を思うとかなり特異な状況が生まれていた。そして皆が無心に作業してどんどん石が敷かれていくさまはなんとも圧巻だった。


今週はこのOnre.baseプロジェクトの1つ目の山場である大工事を行った。RC造の壁を3か所、スラブを1か所解体した。足場をかけ、粉塵を抑えるために水をまきながら巨大なコンクリートカッターで切り開けていく。壁で耐力をとっている壁式構造の構造部をガッツリ壊す工事には緊張を覚えた。内部の簡単な間仕切り壁を解体するのとは訳が違う。翌週には開口部の補強工事が始まる。余談だが、3年ほど前にも同様なスラブ開口をする工事を同じ職人さんにお願いした。その時は丸1日ほどかかってしまっていたが、今回は半日ほどで終わった。少し慣れてきたようだった。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


空き家を現調するうえでのポイントについて、スタジオ長からレクチャーを受けた。古い建物を扱う時は、新築住宅を設計する時とは異なる知識が必要だ。「出雲式浄化槽」や「単相2線式」など、古民家に関わる仕事をしなければほぼ出会うことのない言葉だろう。設備の説明の後は、該当物件の問題点(床のたわみ、電気が点かない、お湯が出ないといった“空き家あるある”)を確認し、原因を探って対処法を考えていく。ここまで老朽化した建物を目にする機会は、ふだんの生活ではなかなかない。素材や設備がどのように劣化していくのかを実際に見ることができることは、ある意味貴重な体験かもしれない。


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Project: 開宅舎のためのメンテ
タグ:Architecture


とあるカーペット屋さんにサンプルを取った。そのカーペット屋さんはとても上質な見た目や肌触りで評判らしい。自分は今まで、カーペットにこだわりなどを持ったことがなかったので、そんなに違うものかと疑問をもっていた。いざ、サンプルのカーペットに触れると、柔らかい感触の奥に、深みのある弾力を感じた。もし、毎日この幸せに触れることができたら、毎日の暮らしがどれだけ豊かになるだろうか。と、暮らしの想像が膨らむ。


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Work: ハナエステ
タグ:Architecture


現地調査の帰りに、中目黒のONIBUS COFFEEに立ち寄った。住宅街の角にぽつんと開いた小さな店だが、コーヒーの香りが通りに漂い、ベンチでは思い思いに時間を過ごす人たちがいた。ほんの数メートルの空間だけれども、木や石の質感は空間に豊かさを与えてくれていたし、コーヒーを頼んで受け取るだけという店員さんとの距離感が“心地よい”。店というよりも、街に滲み出た「居場所」という感じがした。「キオスク」をテーマに今設計している僕たちの新事務所も、誰かの日常に溶け込み、小さな居場所になるような、そんな場所になってほしいと改めて思った。


studio: takashima studio
タグ:Study


先日とあるリノベーションプロジェクトの設計提案打ち合わせがあり、基本設計フェーズが終わりを迎えた。ついに詳細設計が始まり、細かい実測を行なった。まだあまり見慣れない天井裏の実測を行い、図面上だけで想像していた建物の裏側を直接見たことでかなり解像度が上がった。入社してから新築物件の経験が多く、最近になり古民家プロジェクトを担当させて頂くことが増えたのでかなりいい経験をさせて頂いていると実感している。リノベーション特有のイレギュラーに対応できるように準備を怠らず備えていきたい。


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Work: Iさんのための家
タグ:Architecture


最近寒くなってきて、秋を通り越して冬になったような気持ちになった。最近は建築の内部と外部の境界や、有機的な形状、自然的な建築というトピックに頭を悩ませていることが多い。ふと夜の公園のベンチに寝転がり空を見たら、木々の作り出す空の奥行きや不正形な境界線が印象的だった。この要素をいかに建築に取り入れるのかをこれからしばらく考え続けることになりそうだ。


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Work: Iさんのための家
タグ:Architecture


埼玉県上尾市で、担当物件の上棟があった。昨年までうちの事務所でアルバイトをしてくれていた子が、大工になると言って就職した工務店さんに、この仕事を受けてもらった。兄弟子に囲まれながら、柱を立て、合板を配り、釘を打つ。彼に会うのは半年ぶりだったが、その背中は確実に前よりも頼もしくなっていた。声を掛け合う現場の熱量から、良い先輩や同僚に恵まれて切磋琢磨しているのが伝わってきた。大工さん達のチームワークにより、あっという間に骨組みと屋根までが立ち上がり、無事に上棟を終えることができた。別の地域でも、高い志で建築をつくる仲間がいると思うと、背筋が伸びる気持ちになる。こちらも良い仕事で応えなければ。


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Work: Myさんのための家
タグ:Architecture


塾の工作室で使うカウンターをつくっている。廃材の角材を切り、木口を表にして一つひとつ積み上げていく。切断面の模様も材のねじれ方も、すべて違う。けれど、それらが集まることで、ひとつのかたちが立ち上がっていく。この塾では、自分で課題を見つけ、解決の方法を考え、世の中に提示できる人を育てたいと考えている。世の中で次の時代の価値を生みだすのは、世の中を変えたいという小さな個人の想いの集積だと私は思う。このカウンターは、大小さまざまなピースが寄り合いながら、ゆっくりと新しい景色をつくっていくことを象徴している。ワイルドで不完全なピースの集合体。ここで育った子どもたちが、自分の個性を持って世の中に踏み出していってくれればという願いを込めて、制作している。


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タグ:Architecture


住宅の「3点セット」と呼ばれるものがある。風呂、トイレ、台所だ。このうち全て、もしくはいくつかが揃っていないと、自治体によっては住宅として建築できない。ただ、今の時代、風呂はジムや銭湯で済ませる人もいれば、毎食外食や弁当で済ませる人だっていそうだ。(さすがにトイレなしはきついが。)こうして住宅の要素が分解され、外に分散していったとき、最後まで家に残るものはなんだろうとふと考えた。そして「安心して眠れる場所」なのではないかと思った。考えてみれば、家の原点はただ「雨風を凌ぐ場所」だったのだからある意味当然だ。効率化の結果、原点回帰していると考えるとなんだか面白い。


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レトロな時計が似合うカフェ。この時計が気になり、店主に尋ねてみた。美術の先生をしていた時にもともと使っていた時計が壊れてしまったらしい。その時計の交換を待っていたが、学校の対応が遅く、自分で買った時の物らしい。代わりの物の為、そんなに高くない量産品である。しかし、空間に溶け込み、良い雰囲気を醸し出している。決して、高い物だけがいいモノではない。そんなことを教えてくれた。


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タグ:Architecture


プロジェクトで使用する木材の製材をいつもおなじみ養老渓谷の大工さんにお願いしている。大工さんの下小屋には帯鋸、手押し鉋盤、自動鉋盤、超仕上鉋盤が設置されており、どんな木材でも超仕上された造作材に加工することができる。話を聞くと、これらの機器は総額で1000万円は優に超えるらしい。昔は大工が自分で製材出来ないと仕事にならなかったが、今はプレカットや既製品が増えたことで出番も少なくなったとのこと。最近は下小屋を持たず、軽バン1台で動く大工も増えている。建築生産が様変わりしたと言えばそれまでだが、好きな材料を好きなように加工する道具、そして機会が失われていくのは寂しい。


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Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


道具置き場のキャパオーバーが迫ってきたため、新たに置き場を設けた。普段から自分たちでも手を動かすことが多いため、こうした時に「必要なものをすぐに形にできる」環境があるのは良いことだと感じた。以前はあまり気にせず作業していたが、最近では「雨に濡れず片付けやすいか」「周囲の建物と調和したデザインになっているか」などを自然と意識しながら手を動かしていることに気がついた。こうした小さな場面にも、日々の経験から身についてきた設計的な視点が表れているのだと思う。


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細やかな気配りが行き届いた現場は気持ちがいい。整理整頓はもちろんのこと、こうしたほうが段取りがいい、きれいに進められるという創意工夫をし続けることによって、よりよい状況が生まれている。後から柱を立てる箇所のほぞ穴をそのままにしていると木屑や埃がたくさん入ってしまって汚くなるし、あとで掃除する羽目になる。そのようなことがないように、誰に言われるとかではなく自然と目張りされているのを見て、この現場絶対いい現場になるし、そうなるように自分も現場監督としてやれる努力を惜しまずに取り組みたいと思った。


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先日、とある企業に設計提案を行い、私たちが制作した模型とプレゼン資料を見て「感動した」との言葉をいただいた。自分たちの思考の本質をいかに明確に伝えるかを意識し、表現に落とし込むことの重要性を改めて感じた。建築の仕上げ、模型、プレゼンテーション、いずれも丁寧に作り込む姿勢が求められる点で共通している。手を抜かずに誠実に取り組む姿勢こそが、最も強く相手に伝わるのだと思う。


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タグ:Architecture


無造作に積まれたガラスの塊を見てハッとした。ガラスは透明だと思っていたのが、ガラスの鋭利な切り口を積層させたそれは透き通った海のような青できらめいていてとても綺麗だった。素材は見方を変えると全く違った様子になる。それをこのただ積まれたガラスから感じるとは思っていなかったのでとても意外で新鮮だった。


Work: ハヤシハウス
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事務所のダイニングテーブルをホワイトモルタルで製作するため、研ぎ出しのスタディを行った。実際に自分たちでサンプルを作ってみることは、工程の難しさや仕上がりの質感を体感することができる。テーブルはDIYで製作するが、自ら手を動かしてみたからこそ、作業の難しさを理解でき、職人さんに依頼する際にも「この方法なら実現できるかもしれない」と具体的な提案ができると感じた。改めて、モックアップやサンプルを自分で作って検討することの重要性を実感した。


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Work: ハヤシハウス
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横須賀美術館で開催中の「山本理顕展」に足を運んだ。久しぶりの来訪だったが、展示の空間には、潜水艦のような白いドーム状の壁が、ガラスキューブの内部に挿入されており、天井と壁にポコポコと開けられた丸穴から、柔らかな光が差し込んでいた。山本さんの設計した美術館なので、建物自体も一つの展示である。山本理顕の「地域社会圏主義」という考え方に、私はとても影響を受けて設計をしてきたが、「閾(しきい)」という概念=公共性の中に私的な営みが包摂される図式は、近頃自分が設計した物を捉え直す良い機会となった。どのような社会活動が生まれることを期待して、どんな境界面でパッケージし、私的と公的の境界面をどのように繋ぎ編成するか。その問いに向き合い続けることだけでも、これだけの問いと建築の強度を生み出せるのだと、勇気をもらった。


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タグ:Exhibition


空き家を改修しながら使っている、僕たちのオフィススペース。資材置き場のようになっていた洗面室を、思い立って整えてみた。埃をはらい、シンクをツルツルに磨き、洗濯機の上に板を渡して、即席コーヒースタンドを設けた。ほんの1時間の作業だったが、シンクや床を磨いていると、空間が蘇る手応えをたしかに感じた。コーヒーの香りが漂うと、そこが「場所」に戻るのを感じた。建築の原初的な関わり方に、こうした“手入れ”がある。つくることと、保つこと。そのどちらも、空間に命を吹き込む営みなのだと、改めて思い出させてくれた。小まめなお手入れをもっとしなくては・・・。


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Project: 吉野台団地
タグ:Study


友人が自邸を作ったとのことで、内覧会へ行った。彼らしい揺らぎのあるとても心地の良い空間だった。知り合いの設計者さんも見学に来ていて、3人で建築談義に花が咲いた。自邸を作った彼が「自分のスタンス」を表明するようなものにしたいと思って設計したという話から、それぞれが設計スタンスを話す時間になった。いざそうして話してみると、それぞれの設計への向き合い方は本当に三者三様だということ、そして自分は設計物をつくることそのものよりも、「その建築によって社会やクライアントにどんな影響が起き、どのように社会と呼応できるのか」を意識していると再確認できた。自分では当たり前と思っていても、人と話すことでそれが特別だと気づくことがある。もっと人に自分のやっていることを伝えなくてはと、あらためて感じた瞬間だった。


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タグ:Architecture


事務所まわりの落ち葉を拾った。事務所の庭には大きな木があり、この時期になるとその木からの落ち葉で庭や道が落ち葉だらけになる。お隣さんの家の前を見るといつも掃除されていて綺麗なので、見習わなければいけないなといつも思っている。夏場はこの庭の木が太陽光を遮って、事務所内に入る日光を減らしてくれている。お世話になった分、最後までちゃんとお世話をすることをこれからも意識して事務所のメンテナンスを頑張っていこうと思った。


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タグ:Architecture


規格化されてきない端材を使うということは、その規格化されていないが故のブレをいかに許容するか、又はいかにブレをなくすかを考える必要がある。例え数mmのブレを持つ材だったとしても大量に使用していると、数10mmのブレが生まれてしまう。端材をよく扱うkurosawa kawara-tenの設計では、端材を再度規格化する加工のための治具を作るという工夫が度々必要になってくる。その端材のためのワンオフの治具。今回は、プレカットの過程で生まれてしまう合板の端材を再度整形するための治具を作った。


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Work: On Re. Bas
タグ:Architecture