2026.08
kobayashi studio
Iさんのための家











施主が料理人であるというアイデンティティから着想を得て、円柱を用いた設計を行なっている。円柱はお皿の形をイメージしている。詳細設計に入って細かい収まりや素材選定が始まったのだが、ここにきて再び言語化の壁にぶつかってしまった。基本設計の時にも何度もぶつかり、脱出できたと思っていたのだが、まだまだ甘かったみたいだ。ボスからのエスキスと、一冊の本をお借りしたことで一晩考え抜いた。お皿とは、料理とは、旬とは、食とは。それを建築空間として捉え直すこと。世界一のレストランとして知られるNOMAの本には美しすぎる料理の写真が多数あり、食事という体験を最大化させたような料理たちからたくさんのイメージが発散された。いつか自分も世界一のレストランに行ってみたい。


studio: kobayashi studio
Work: Iさんのための家
タグ:Architecture


先日設計提案の打ち合わせがあった。方針は決まっていたが、なかなか最終的な形態が決まらず難航していた。いいプランだとは思えるのだが、確信が持てない。一度初心に戻り、コンセプトや概要をまとめ、自分ができる限りの配置パターンや形状をただひたすらにスタディした。ただただ書きまくる中で色々な発見があり、最終的に自分でも自信満々の設計にたどり着くことができた。しばらく現場監督業務や申請業務が続いていて、学生の頃を思い出すような感覚があった。ひたすら書いている時間はとても楽しかったし、ひらめく瞬間の快感は最高の気分だった。無事打ち合わせも上手くいき、ほっとした一週間だった。


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Work: Iさんのための家
タグ:Architecture


最近寒くなってきて、秋を通り越して冬になったような気持ちになった。最近は建築の内部と外部の境界や、有機的な形状、自然的な建築というトピックに頭を悩ませていることが多い。ふと夜の公園のベンチに寝転がり空を見たら、木々の作り出す空の奥行きや不正形な境界線が印象的だった。この要素をいかに建築に取り入れるのかをこれからしばらく考え続けることになりそうだ。


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タグ:Architecture


先日とあるリノベーションプロジェクトの設計提案打ち合わせがあり、基本設計フェーズが終わりを迎えた。ついに詳細設計が始まり、細かい実測を行なった。まだあまり見慣れない天井裏の実測を行い、図面上だけで想像していた建物の裏側を直接見たことでかなり解像度が上がった。入社してから新築物件の経験が多く、最近になり古民家プロジェクトを担当させて頂くことが増えたのでかなりいい経験をさせて頂いていると実感している。リノベーション特有のイレギュラーに対応できるように準備を怠らず備えていきたい。


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