2026.01
ハヤシハウス











事務所のダイニングテーブルの天板が完成した。各現場で余ったホワイトセメントとパーライト、そして解体屋さんからレスキューしたガラスを使って制作した。本来このガラスは、事務所改修の際の材料として再利用する予定だった。しかし、経年変化による厚みの揺らぎが大きく、カットの工程でどうしても割れたり欠けたりして“弾かれて”しまうものが生まれてしまった。せっかくレスキューしたガラスなのに、加工の段階でさらに弾かれるガラスが出てしまうことに、どこかやるせなさを感じていた。そこで今回は、そうした「弾かれたガラスの中から、さらに弾かれたガラス」まで素材として迎え入れ、天板づくりに活かすことにした。砕いたガラスを打設時に表面へ撒き、そこからひたすら研磨を重ねて仕上げたことで、素材が持つ不均一さがそのまま豊かな表情として現れている。


studio: takashima studio
Work: ハヤシハウス
タグ:Product


無造作に積まれたガラスの塊を見てハッとした。ガラスは透明だと思っていたのが、ガラスの鋭利な切り口を積層させたそれは透き通った海のような青できらめいていてとても綺麗だった。素材は見方を変えると全く違った様子になる。それをこのただ積まれたガラスから感じるとは思っていなかったのでとても意外で新鮮だった。


Work: ハヤシハウス
タグ:Architecture


事務所のダイニングテーブルをホワイトモルタルで製作するため、研ぎ出しのスタディを行った。実際に自分たちでサンプルを作ってみることは、工程の難しさや仕上がりの質感を体感することができる。テーブルはDIYで製作するが、自ら手を動かしてみたからこそ、作業の難しさを理解でき、職人さんに依頼する際にも「この方法なら実現できるかもしれない」と具体的な提案ができると感じた。改めて、モックアップやサンプルを自分で作って検討することの重要性を実感した。


studio: kobayashi studio takashima studio
Work: ハヤシハウス
タグ:Study


解体業者から無償で譲り受けたガラスを使ってスレート製作のスタディ中。ガラスのカットは思ったよりも簡単にできるが、経年変化で厚みが不均一なことが原因でうまく切れないものもあった。工業製品は均質で、どこを切っても同じ性質を持つものだと無意識に思い込んでいた。けれど実際に手を動かしてみると、製造や使用の過程で生まれる微妙な誤差やゆらぎが確かに存在していて、それが扱いに影響を及ぼすことを知った。逆に言えば、日常的に流通しているガラスや金属、プラスチックの大半が、ほとんど狂いなく均質に仕上がっていること自体が驚異的だと感じる。人の手では到底なし得ないレベルの精密さが工業製品の基盤にあって、建築やデザインはその上に成立しているのだと改めて実感した。


kurosawa kawara-tenでは解体で出た廃材や生産の過程で出た端材(一般的にゴミとして処理されるもの)のレスキューを行うことが多々ある。住設関係や木材に次いで意外によくレスキューするのがサッシのガラスである。解体業者さんやガラス屋さん曰くガラスは逆に処分にお金がかかる、だから粉々に割るしかないとのこと。これはレスキューしなくては、とお金になるアルミサッシを取り外す作業をやる代わりにいらないガラスだけ貰っている。ガラスは透明なものがほとんどだが、たまに型ガラス、運が良いとペアガラスが手に入る。このガラス達は主に自社物件に使われたり、コストを抑えて建築を作りたいお施主さんに提案させてもらったりしている。今回のガラスのように一度不要とされたものが建築の中で再び価値を持てるようにレスキューを続けていきたい。


studio: takashima studio
Work: Shinoda Co ハヤシハウス
タグ:Architecture