

studio: kobayashi studio
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透明性というのは本当に奥が深い。コーリン・ロウの提唱する「実」と「虚」の透明性における、「実」はガラスなどの素材による光や視線の透過性のことを指していて比較的わかりやすいが、「虚」の透明性は実際には壁があっても、複数の空間の広がりが同時に存在しているように「知覚」される状態のことをいう。この説明だけでは何のことかさっぱりわからないが、つまりは視覚的な透明性ではない、空間構成やレイヤーによって生み出される透明性のことだ。私は現在ガラスの柱をスタディしながら、主要構造部ではない、化粧としてのガラス層の意味をずっと考えている。言語による社会的意味性や芸術的視点は建築を設計する上でとても重要なことである。自分の設計の癖として、手を動かす前に言語化することが多かったのだが、このガラス積層による化粧柱はひたすらスタディして、言語よりも先に美しいものができたと思えた。できたものに対する後発的な言語化は、未熟な私には大きな試練である。


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テーブルの上に灯りが欲しいと思った。何か作業する時に、手元が暗かったからである。空き家から出てきた、捨てられる一歩手前の湯呑みと、余った電線を組み合わせた。最近、電気工事士の資格も取ったので、思う存分に活用する。電気はホームセンターで見つけてきた。湯呑みに似合うちっちゃいやつ。実用的に明るくなるだけでなく、毎回スイッチを押すのが楽しくなった。次はテープライトと木端を使って、間接照明を作る予定。


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土モルタルのスタディ。配合や材料の違い、混ぜ方や打設の仕方によって、その表情は大きく変わる。今回は、残土のように本来は廃棄されてしまうものを、材料や仕上げとして昇華できる可能性を考えて制作した。
そのまま使うと雑味が多いが、丁寧にふるいにかけるだけで、ここまできめ細かな仕上がりになることを実感した。


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新規プロジェクトが始まった。古民家の長屋門を花屋へとリノベーションする計画で、まずはお施主さんへの初回提案に向けて検討を行っている。設計の初期段階はお施主さんの人となりや与条件、予算やスケジュールなどが明確でないことも多く、まるで雲を掴むような、霧の中を進むような感覚に陥る。0から1を生み出すこの過程が一番悩ましいところであり、建築設計の醍醐味でもある。3Dプリンターも駆使することで、模型での検討も格段にやりやすくなった。所内での検討を経て、大きな屋根の下に透明で正面性のない広場のような空間をつくるプランが見えてきた。いい感じになりそうな直感がある。


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彼は言う。竹を切ることは快感だ。初めはあまり共感ができなかった。無限に伸びてくる竹を切ることは、家の庭に無限に生えてくる雑草を刈るのと同じことではないのか。そしてまた、チェーンソーの機械音が鳴り響く。少しずつ空間ができてくる。彼曰く、自分の領土を広げていくような感覚、未開の地を開拓してく喜びがあるらしい。それは、狭い土地を奪い合う都心にくらべ、いかにも、プリミティブで人間的な行為に思えた。そして、彼は黙々と竹を切り続けている。


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ふと自分の手を見ると中々にくたびれた見た目をしていた。(ちなみに僕は27歳であり、本来の肌コンディションとしてはもう少し若々しい見た目である。はず。。。)竹藪を切り開いたり、木材を持ったり、火を起こしたり、シリコン・塗料等化学物質が手に付いてしまう等、ここ最近は特にフィジカルに体を動かす機会が多く、どうやらその負荷が出てきてしまっているらしい。都会の綺麗なビルでデスクワークを中心とした仕事をしている人からするとびっくりするかもしれないが、職人の手なんて大概こんなものである。長年ラグビーをしてきた僕の耳は、いわゆる”ギョウザ耳”と言われている潰れた形をしているが、自分のやってきたことが自らの体に刻まれるということを僕はポジティブに捉えている。図面を描いたり、3Dモデリングをしたり、見積りを作ったりといったようなデスクワークも当然日々行なっているが、それだけではなく手触り感のありすぎる素材と日々格闘しているということが僕の手に表れているのだ。僕は自分のそんな手が好きだ。とはいえこのままでは少し可哀想なので、ハンドクリームを塗って、手を労ってあげようと思う。


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タグ:ArchitectureStudy


事務所のある団地の広場で、ベンチが壊れていると近所のおじちゃんが教えてくれた。
座面の板が朽ちて外れ、危ない状態だった。事務所に余っていた材料があったので、そのまま直してしまうことにした。特別な設計でも、大げさな工事でもないけれど、ベンチはまたみんなが座れる場所に戻った。作業をしていると、通りがかった人が声をかけてくれたりする。建築というと、どうしても大きな建物や完成形ばかりに目が向きがちだけれど、こうした小さな手当ても、まちには確かに必要だと思う。まちで起こる大小様々なことに真剣に向き合い、少しずつ良い日常をつくっていく。まち医者のような建築家でありたい。地域に根ざし、困ったときに思い出してもらえる設計事務所になっていけたらと思う。


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Project: 吉野台団地 明日の郊外団地
タグ:Study


事務所のボスに「みんなもっと実感を伴った検討をしよう」発言から1週間、事務所周辺で続々とスタディをしている様子がみんなから出てきた。写真は、別々の3つのプロジェクトのスタディが、同じ作業台の上で繰り広げられている様子。スタディしながら、それぞれの知見を共有したり、プロジェクトの話をしたりと、いい副次効果が生まれてきていると思う。


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Project: 吉野台団地 明日の郊外団地
Work: On Re. Bas ハヤシハウス
タグ:ArchitectureStudy


本が宙に浮いているような透明な本棚を実現するためにガラスを用いた柱のスタディを行った。ガラスの接着やカットの知識があまりなかったが、先輩方の知見の数々のおかげでさまざまなパターンのスタディをすることができた。自分で作ることで改めてガラスの積層面の美しさや、ガラス接着のコツなどを掴むことができ、施工性や実現可能性を視野に入れながら設計することができた。結局スタディしたものの中から提案に直結するようなものはなかったが、作ったおかげで濃いフィードバックを得ることができ、良さそうなアイデアに辿り着くことができた。


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タグ:ProductStudy


リノベーションや解体工事を行うと、不要となったアルミサッシが出てくることがある。回収してきたサッシは事務所に引き上げ、障子を分解し、アルミ部材とガラスに寄り分ける。アルミは鉄くずとして買い取ってもらい、ガラスは保管しておいて自社物件の改修やローコストのリノベーション案件などで再利用している。こうした集めた廃サッシのガラスを再利用することでshinoda coffee workshopsのショップフロントが出来上がり、現在は事務所オフィスの屋根を廃ガラスで葺き替える計画が進んでいる。そこには環境保全やCSRといった名のもとに行われる建前のリサイクルでは得られない、物質循環のダイナミズムを感じることができる。


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Work: Shinoda Co
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