

studio: takashima studio
Project: 明日の郊外団地
タグ:ArchitectureReal estateStudy











事務所のすぐそばに、10年から20年ほど放置されていた空き家がある。以前から少しずつアプローチをしてきたのだが、今回ようやく持ち主さんとの話がまとまり、引き継ぐことができた。持ち主さんは関西に住んでおり、相続したこの家を使う機会はなかった。使われない家は、時間とともに確実に傷み、月日を経るごとに手間もコストも増えていく。使わない家は、そのまま抱え込むのではなく、使える人へと継承されていく。それは、都市としてとても健全な循環だと常々感じている。建物は所有され続けるよりも、使われ続けることで価値を保つ。この家をきっかけに、この街がまた一つ良くなるような使い方を、考えて行きたい。


studio: takashima studio
Project: 明日の郊外団地
タグ:ArchitectureReal estateStudy


ディスプレイする棚の寸法関係や操作性を確認するを作るためにモックアップを作った。壁合板の目透かし部に差し込むためにまず端部を欠き取り、その後レコードを差し込むために溝を掘る。尺金を使って木材に墨を出し、丸ノコで欠き取り、溝切機で溝を掘る。時間にして10分程で作成できた。入社するまでDIYすらもほぼやったことないレベルだったが、4年近くもkurosawa kawara-tenで働いていると施工スキルが大分ついてきたなと思う。このモックアップは最終的に使うものではなくあくまでも試作品であるため、大工さんがやるほどの精度ではやっていないが、設計者として寸法を詰め切るためにもモックアップは時に必要であるため、サクッと施工ができる能力があるということは、設計者としては大分得だなと思う。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:ArchitectureStudy


今、事務所では迷い犬を保護している。KENZOと呼んで、スタッフみんなで散歩を分担している。普段、捌ききれないほどの仕事がある中で散歩に行くというのは、一見すると負担のようにも思える。
だけど実際には少し違う。プライオリティを下げられないことや、自分が大切にしたい時間は、意識してでも確保してしまう。無理にでも時間をつくり、残りの時間で仕事をやり切る。そんな良い訓練になっている。そして何より、散歩している時間は心地いい。いい運動になり、季節の変化に気づき、ふと煮詰まっていたプロジェクトのアイデアが浮かぶこともある。視界や思考が狭まっていたことに、外へ出ることで気づく。KENZOがこの場所にいることが、刺激にもリラックスにもなっていて彼に感謝している。


studio: takashima studio
タグ:Study


事務所の外構に植わっている高木について、電線にかかっている部分を伐採することになった。以前にも同じ理由で伐採を行っており、その結果、枝ぶりが多少いびつだ。その話を聞いて、斜線制限によって不自然に切り取られた建築の姿が思い浮かんだ。(最近、日影規制を扱っていたので敏感になっている。)些細なことだが、自然と人工物が共存することの難しさを改めて感じる。でも私たちは自然の中で生きているし、これからも生きていきたい。都心の管理された植栽も魅力的だが、この土地で暮らし始めてからは、力強い自然の生命力の美しさにも気づかされるようになった。人工と自然のちょうど良いバランスを探すことは、いつだって大きな課題だ。


studio: kobayashi studio
Work: ハヤシハウス
タグ:Study


事務所のパートタイムが全員集まって顔合わせをする会が開かれた。事務所の年表を作成することになり、入社して初めて担当した静岡の倉庫の物件を見返した。主に確認申請をするだけだったが、自分にとっては初めてのことだらけでとてもいい経験になったことを思い出した。今ではあまり緊張せず申請関係の業務をこなせるようになってきた。たった一年前のことなのにすごく懐かしく感じるくらいに濃い一年間を送れているんだなとなんだか嬉しい気持ちになった。


studio: kobayashi studio
タグ:Study


天気が良かったので、増築施工中の新スタジオの屋根の下で仕事をしてみた。今は裏に元々立っていた古い民家の一室をデスクスペースにしているが、新スタジオができたら、この空間で図面を描いたり、模型を作ったり、打合せをしたりする予定である。こうして使ってみると、 周りの景色や空気や日の光を感じることができて気持ち良さを実感するとともに、 地域の人が声をかけてくれたりと、街中で仕事することの良さを感じることができた。早く完成させて、新しい豊かな団地の使い方を提示したい。


studio: takashima studio
タグ:Study


旅行先で、部材を交換したばかりの鳥居をふと見つけた。金物を一切使わず、くさびと車知だけで継がれた伝統の技術が地域の神社のような身近な場所にも届き続けていて、こうした高度な技がしっかりと息づいているのだと実感した。旅先での小さな出会いの中でこうした技術の尊さを味わうことができた。


studio: takashima studio
タグ:Study


現地調査の帰りに、中目黒のONIBUS COFFEEに立ち寄った。住宅街の角にぽつんと開いた小さな店だが、コーヒーの香りが通りに漂い、ベンチでは思い思いに時間を過ごす人たちがいた。ほんの数メートルの空間だけれども、木や石の質感は空間に豊かさを与えてくれていたし、コーヒーを頼んで受け取るだけという店員さんとの距離感が“心地よい”。店というよりも、街に滲み出た「居場所」という感じがした。「キオスク」をテーマに今設計している僕たちの新事務所も、誰かの日常に溶け込み、小さな居場所になるような、そんな場所になってほしいと改めて思った。


studio: takashima studio
タグ:Study


事務所のダイニングテーブルをホワイトモルタルで製作するため、研ぎ出しのスタディを行った。実際に自分たちでサンプルを作ってみることは、工程の難しさや仕上がりの質感を体感することができる。テーブルはDIYで製作するが、自ら手を動かしてみたからこそ、作業の難しさを理解でき、職人さんに依頼する際にも「この方法なら実現できるかもしれない」と具体的な提案ができると感じた。改めて、モックアップやサンプルを自分で作って検討することの重要性を実感した。


studio: kobayashi studio takashima studio
Work: ハヤシハウス
タグ:Study


空き家を改修しながら使っている、僕たちのオフィススペース。資材置き場のようになっていた洗面室を、思い立って整えてみた。埃をはらい、シンクをツルツルに磨き、洗濯機の上に板を渡して、即席コーヒースタンドを設けた。ほんの1時間の作業だったが、シンクや床を磨いていると、空間が蘇る手応えをたしかに感じた。コーヒーの香りが漂うと、そこが「場所」に戻るのを感じた。建築の原初的な関わり方に、こうした“手入れ”がある。つくることと、保つこと。そのどちらも、空間に命を吹き込む営みなのだと、改めて思い出させてくれた。小まめなお手入れをもっとしなくては・・・。


studio: takashima studio
Project: 吉野台団地
タグ:Study