

studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture











空間の持っている性質の一つに、奥に誘われるような引力があると思う。それは、繁華街の所狭しと並んだ建物の間を縫って歩くような、のれんの隙間から漏れる光に誘われるような、先に何かあるかわからないが、どうしても引き込まれてしまうような感覚。怪しいものを発見し、危険かもしれないが、どうしても中を見たい時の感覚にも近い。建物の中に、パッと先を見通すことができない、空間を作ると、怪しさが生まれ、好奇心が生まれ、人々はそこに引き込まれる。そんな奥行きのある生活は、何倍も生活を豊かにすると思う。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


画面越しに受け取る情報や、簡単に理解出来るものによって受ける影響というものはすぐ自分の中から消えてしまうもののように感じます。ラグビーという肉体的に過酷な競技を長くやってきたことから、身体に直接刻み込むようにして多くのことを学んできた実感があります。言葉にできない本質的なものは身体を通して獲得していった方がいい。これこそが身体知。そんな身体知の実践として進行中のOn Re. Baseプロジェクトの工事現場にて学生向けに施工ワークショップを開催させていただきました。5週間で参加してくれた学生は延べ11人、中にはリピートしてくれる方も沢山いて大盛況だったと思います。実際にことが起きている現場に身を置き、施工等様々なことを通して、空き家・郊外の現状、建築生産のリアル、自ら環境に手を加えることの喜び。 そういったものの一端でも参加してくれた学生に伝えることが出来たとしたら、それは思い描く新しい世界に繋がっていくのではないかと思っています。


studio: kobayashi studio
Work: On Re. Bas
タグ:ArchitectureWorkshop


うちの事務所では、本来は設計と施工監督を担うスタッフが、さまざまな施工技能を身につけることがある。限られた予算の中で計画を成立させるため、職人さんの作業を僕らがサポートし、その分を減額してもらうような場面が時折あるからだ。実際に手元として現場に入ってみると、単なる手伝いでは終わらない。施工の流れや段取り、道具の使い方まで、指導付きで教えてもらえることも少なくない。図面の中では理解していたはずの納まりも、実際に行う事でまったく違う解像度で見えてくる。施主と協働してつくる現場や、自社物件の施工では、自分たちが主体となって手を動かすこともある。関わってきた現場によって、スタッフごとに習得している技能は異なる。だからこそ、お互いに教え合う時間は新鮮で、学びの多い時間なのである。


studio: takashima studio
Work: On Re. Bas
タグ:Architecture


北には2種類あるということをご存知でしょうか?「磁北」=コンパスが指し示す北と、「真北」=地球の自転軸をベースとした北極の方向の2つがそう。どちらも北なのだから大した違いはないだろうと思っていると大間違いで、市原市では大体7°くらいのズレがある。そして建築の日影規制や北側斜線を扱う際には真北を使用することが必須だ。初歩的なミスだが、これを間違えてしまうと痛い目に遭う。そして痛い目にあったのが今週の私である。まぁ、これできっともう二度と同じミスはしないだろう。良い勉強になったと自分を励ましつつ、超特急で資料を修正するのである。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


フローロングの貼り途中、不思議な光景が現れた。ぺらぺら四角くんと、三角ちゃん。仲良くならんでおしゃべりしている。「次はどこに行くんだろう~?」「おっきいプールの近くとかじゃない~?」どうやら、少しずつ移動していってるみたい。たまに、大きい巨人につままれて、引っ越したかと思うと、カンカンカンと大きい音がして耳を塞さぐんだ~と四角くんが言う。木のベットに挟まれるの~と三角ちゃん。そんな会話も長くは続かず、フローロングが完成するとみんないなくなってしまう。そんな工事中の愉快な一幕。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


古民家のリノベーション工事が大詰めを迎えている。仕上工事、製作をお願いしていた家具の据え付け、建具の吊り込みがおおかた完了し、各種設備機器の設置が進んできたところで照明の点灯テストを行った。工事現場に照明が灯るタイミングは、建築に命が吹き込まれるような、そんな感覚に陥る特別な瞬間である。今回の計画では照明の検討と器具の選定にかなり時間をかけたこともあり、その感覚はなおさらだった。ここが古民家の中であることを忘れるような、クリーンな空間が出来てきた。こうして設計した空間が目の前に立ち現れてくる高揚感が、現場を続けていく活力になっている。


studio: kobayashi studio
Work: Nkmさんの母屋
タグ:Architecture


マンションの改修現場。今回の計画では、曲線が特徴的なプランを採用している。完成してしまえば隠れて見えなくなる部分だが、現場ではその成り立ちがよく分かる。曲線の壁を作るために、細い柱を細かいピッチで立て、その上から薄いベニヤを2層重ねながら曲げていく。一枚では成立しない曲面も、層を重ねることで少しずつRの形状を獲得していく。図面の中では一本の滑らかな線として描かれていた曲線も、実際にはこうした手作業の積み重ねによって作り上げられている。イメージを描くこと自体は誰にでもできるかもしれないが、それを現実でカタチにすることは簡単ではない。材料の理解、工法の理解、そして最後は職人との対話。図面だけでは完結しないこの往復によって、少しずつ建築が立ち現れるのである。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


この間、千葉県でも珍しく雪が積もった。昨年お引渡しをしたお施主さんが、自宅の雪景色の写真を送ってくれた。どんな物件でも、お施主さんが撮る写真はとても興味深い。住まい手がどのように家を見ているのか、どこに視線を向け、何を気に入っているのか。そんな目線や温度感が、写り込んでいるように感じる。設計中に「ここが見せ場になるだろう」と考えていた場所とは、まったく違う角度からの写真が届くこともある。写真の向こう側から、住まいに対する愛着や誇りが伝わってくる。家が、設計者の手を離れ、暮らす人の日常風景として更新され続けていく。そのことを何より嬉しく思う。


studio: takashima studio
Work: Kさんのための家
タグ:Architecture


はじめての確認申請に対する質疑をもらい、その対応のために関係各所へ色々と確認を取りに回っている。建築は、あらゆるモノづくりの中でも、かなり制約や条件が多い分野なのではないだろうか。そのスケールや、都市という社会の中にあって人が生活する空間であることを考えれば当然のことではあるのだが。都心の高層ビルの設計であればもっと大変だろう。これまでビル群を目にした時には、物体としてそれらを作り上げた人々の労力に思考が向きがちだった。今は、それらの計画を成立させる段階から、膨大な数の人々の確認と調整が積み重ねられてきたということにも思いを馳せずにはいられない。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


住宅の気密性能を上げるのはすごく地道な作業の積み重ねだ。実際の建築には想像している以上に多くの孔が空いている。建物というのは意外とソリッドには作られておらず、細かい資材の集積によって成り立っているから当然たくさんの隙間ができる。その孔を誰がどのように塞ぐのかというときに、誰がやるべきとも決まらないなんとも絶妙でこぼれ落ちてしまいかねない穴がある。kurosawa kawara-tenでは設計者が現場監督であることもほとんどなので、これは自分たちで塞ぐ。今日も玄関サッシの隙間をウレタン発泡剤とモルタルで埋めて、快適な住空間により一歩近づいた。


studio: takashima studio
Work: Myさんのための家
タグ:Architecture