

studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture











事務所のトイレのパッキン交換を行った。壁から便器へ給水する管の接合部に取り付けるものだ。パッキンは接合部からの水漏れを防ぐ役割を担っているが、それが老朽化し、今にも破損しそうな状態だった。
最初は勝手がわからなかったが、先輩方に教わったり、動画で調べたりしながら挑戦した結果、無事に交換することができた。
この経験で、少し世界が広がったように思う。今まで気にも留めていなかった水道の接合部や配管の仕組みに自然と目が向くようになり、不具合が起きた時の対処法も身についた。
机の上で小難しい設計をするよりも、こうした手触りのある経験の方が、ずっと価値があることのように感じられた。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


古民家の改修工事を進めている。先日、新しく取り付けたFIX窓の木枠にガラスを吊り込んだ。L字の広縁の角にあった雨戸の戸袋を撤去したことで、コーナーで連続した開口部が実現した。木枠は褪せた木部の質感に合わせた塗装としているが、古民家に似つかわしくない緑がかったLow-eペアガラス越しに見る庭の風景が今までにない透明性を獲得している。


studio: kobayashi studio
Work: Nkmさんの母屋
タグ:Architecture


学生向けの設計ワークショップが開かれた。コマツハウスと呼んでいる最近ようやく取得できた空き家が対象だ。企画、運営をしている後輩たちがなんとも頼もしく、空き家とはどのようなものなのか、設計をどのようにするといいか、といった地に足のついた説明や解説を学生に向かってしている様子はとても安心感があった。また、kurosawa kawara-tenに初めて来てくれた学生と対話していると、慣れによって凝り固まってしまった、僕らは外からどのように見えるかということを改めて客観視するきっかけになる。設計ワークショップには学生に施主がいるような設計の場を提供するのはいいことだという考えや、パートタイムスタッフとしてリクルートしたいという意図は当然あるのだが、それ以上に自分たちに返ってくるものも多い。事実、設計ワークショップ期間中に筆が走ってテキストを書き進めているフルタイムスタッフが多かった。外に説明しなければいけないという強制力と返ってくる反応に刺激されて、僕らの内面にプラスの作用がある。このような相互作用が生まれる場が能動的に企画され、しかも、それが限界集落の中で行われているということは、ものすごく価値があることなのではないだろうか。


Project: 吉野台団地
タグ:ArchitectureWorkshop


最近自分の設計スタイルとは何なのだろうかということを考えている。設計者には設計スタイル(いわゆる手癖)のようなものがあるのが基本だと思う。例えば即物的にマテリアルを扱うような(ppバンドで縛る)ことだったり、◯△のような幾何学的な意匠を作ったり、というようなものがスタイルだと思う。そういった設計スタイルが作家性を作り上げていく。翻って自分、ないしはkurosawa kawara-tenのことを考えてみるとプロジェクト毎に見事なまでに意匠に統一性がなく、スタイルというものが存在しないように思える。もはやスタイルがないことがスタイルなのではないかとすら思えてくる。いや、でもやっぱり設計スタイルはある。kurosawa kawara-tenは「プロジェクト毎に状況にリアクションした設計を都度開発する」というのが正しい表現だと思う。なので当然プロジェクト毎にアウトプットしていくものは毎回異なり、ワンオフ的なものとなる。そしてそれは設計だけに限らず、普段の業務に関しても、多種多様なことをその場限りのワンオフ的に開発している。決まったルーティンワークなどはなく、刻々と変わる状況に合わせて、予定やるべきタスクを組み替え、業務の遂行方法を都度開発しているのだ。写真は僕のディティールではなく、ボスがやっているプロジェクトの現場に用があって行った時に撮ったものだ。桜の角棒を旋盤で丸く加工してクランプで固定するというルーズで逃げのあるディティール。これも開発でしかない。


studio: kobayashi studio
タグ:ArchitectureWorkshop


先日、建築写真の撮影で久しぶりに訪れた。以前手がけたパン屋のプロジェクトだ。竣工から数年が経ち、設計した意図通りに使われているところも、そうでないところも、どちらも見れた。お客さんの好みの照明が足されていたり、キャットウォークや猫小屋が追加されていたり。想定していなかったものが、いつの間にか建物の一部になっていた。建物は、手を離れてからも続いていく。その時々の暮らしや状況に呼応しながら、少しずつ更新されていくものだ。その更新のされ方がとても素敵で、それだけこの建物に愛情を持ってくれているのだなと感じた。


studio: takashima studio
タグ:Architecture


和室をフローリングにリフォームする工事をした。初めて自分が主担当として提案・見積もり⇒契約⇒発注⇒現場管理の一連の流れを経験した物件になる。単純な工事でも、準備する物品や、職人さんとのコミュニケーションと管理、お客様への気遣いなど気にしなければならないことは多く、無事に終わった時はとてもホッとした。ほぼ初めての現場管理ということもあり、職人さんもどことなく気遣ってくれていることが分かり、ありがたかった。時短勤務という勤務体制上、早朝から17時までの現場仕事とはどうしても相性が悪いのだけれど、(今回も同僚に色々な面でフォローしてもらい、とても感謝している。)一歩ずつ一歩ずつ経験を積んでいきたい。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


この写真に写っているのは300mm角のタイルである。一見するとグレーの一般的なタイルだが、これらは全て、在庫処分により廃材となっていたものだ。広い空き地に放置されていたため土汚れはついていたが、タイルなのでブラシで洗えばピカピカの新品同様にまで復活する。価格やメーカー、品番など様々で、まったく同じものを大量には揃えられないが、色味の近いものを集めれば簡単に100枚程度集めることができる。今回は私が担当しているカフェの厨房床タイルにグレーの廃タイルを使用する。探して、集めて、運んで、洗って、やっと使えるようになる。普通に購入すれば全てキャンセルできる工程だが、これをやること、これができることの凄さへの自覚を持つこと。価値の言語化をし続けることがとても重要だ。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


杉板型枠コンクリートのパネルを、お施主さんと一緒に制作した。コンクリート系の研究室出身という背景もあり、どこかでこの素材を使いたいという希望があった。実際に手を動かしてみると、材料はとても重く、なかなか大変な作業である。それでも、出来上がったコンクリートパネルには、使った杉板の木目がしっかりとコンクリートに転写され、独特の風合いが立ち上がってきた。このパネルは、外構のポストを囲うボックスとして使われる予定だ。家の「顔」となる場所に、自分たちにゆかりのある素材で、自分たちの手でつくったものが据えられる。住まいについて語るきっかけが一つ増え、そこからまた愛着も育っていくのだと期待している。


studio: takashima studio
Work: Myさんのための家
タグ:Architecture


僕たちは、日々、新しい建築に挑戦している。規格材で建てられた、効率重視の家々が溢れかえる現代、僕らは時々、それらに逆らうことがある。それは、いつのまにか忘れてしまった、子供のときの「遊び心」に近いようにも思う。暮らしの中に、遊びを埋め込む。それは、壁に落書きをするように、自由な線であるかもしれない。今回の建築は、正円ではない、手書きで描いたような曲線の壁である。その壁を作るためには、ホームセンターで売っている道具では作れないこともある。この定規は、その壁を作るために、3Dプリンターを用いて、このためだけに作成した。このひと手間が、この先の暮らしを彩るスパイスになるだろう。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


最近、事務所がAIづいている。所長による有料級のAIゼミ以降、所員みんなどのようにしたらAIでできることを広げられるだろうと試行錯誤している。僕はclaudeを使っているのだが、部品が現場で収まるかどうかの確認のために、claudeを利用して3dプリンターで出力してみるということにトライした。手順としては、図面を写真でclaudeに渡し、モデリングソフトのrhinocerosで処理可能なphythonのスクリプトが出力されるので、これを3dプリンタで印刷するというものである。つまり、画像→プログラミング言語→モデリングソフト内での3dモデル→リアルな3dモデルという順序だ。一回ではうまくいかないが、何回かリレーするとrhinoceros上で意図したモデルがアウトプットされ、3dプリンターを動かして欲しかった形状のものがリアルで印刷された。デジタルな情報がAIというブラックボックスの中で処理され、最終的に実体のあるものが出来上がると、時代は大きく変わったのだなと感慨深いものがある。と同時に、使い方を間違えなければ、人間の可能性を間違いなく広げてくれるという確信もある。さらに速度を上げて変化していく世界の片隅で自分がやるべきことを見失わずに粛々と実行していくしかないんだなと思い、そしてそのように歩みを進めた先には今よりもきっと明るい未来が待っているはずだと感じた。


studio: takashima studio
Work: Myさんのための家
タグ:Architecture