

studio: kobayashi studio
タグ:ArchitectureProduct











市原で伐採された白樫の木を使用したフローリングを開発している。1mm厚程度で突いた白樫の突板をフローリングメーカーの東京工営さんに支給し制作していただいたフローリングサンプルを確認した。赤身と白太、時に節やアクも入り混じった野趣あふれる木目には、既製品の綺麗なフローリングにはない魅力が感じられる。なによりもこのフローリングが市原の里山で伐採されて捨てられるはずだった何の変哲もない白樫の木からできているという事実が、この建材に価値を与えている。高度な品質管理というフレームを少し外せば、どんな素材でも建築できるのではないか。そんな勇気を与えてくれる。


studio: kobayashi studio
タグ:ArchitectureProduct


透明性というのは本当に奥が深い。コーリン・ロウの提唱する「実」と「虚」の透明性における、「実」はガラスなどの素材による光や視線の透過性のことを指していて比較的わかりやすいが、「虚」の透明性は実際には壁があっても、複数の空間の広がりが同時に存在しているように「知覚」される状態のことをいう。この説明だけでは何のことかさっぱりわからないが、つまりは視覚的な透明性ではない、空間構成やレイヤーによって生み出される透明性のことだ。私は現在ガラスの柱をスタディしながら、主要構造部ではない、化粧としてのガラス層の意味をずっと考えている。言語による社会的意味性や芸術的視点は建築を設計する上でとても重要なことである。自分の設計の癖として、手を動かす前に言語化することが多かったのだが、このガラス積層による化粧柱はひたすらスタディして、言語よりも先に美しいものができたと思えた。できたものに対する後発的な言語化は、未熟な私には大きな試練である。


studio: kobayashi studio
タグ:ArchitectureStudy


職人さんのすごいところは、一定のクオリティをその日来た現場で毎回出すことにあると思う。現場は毎回状況や事情が違うので、求められることも微妙に異な理、例えば、とにかく納期を優先して手早くそれでいて卒なく収めることを求められることや、時間には余裕があり手が込んだ納まりを間違いのないようにこなすということもある。その裏側には窺い知れない回数の作業と経験があるもので、毎回見るたびにまるで民藝のようだなと思っていた。今日も目の前で初めて見る、ラッキングという配管を板金でカバーする様子に見とれてしまった。ただ、現場終盤にそんな悠長なことをしている暇もないので、すぐハッとしてやることに戻ることになった。


studio: takashima studio
Work: Myさんのための家
タグ:Architecture


お客さまへの提案のために「犬にやさしいフローリング」のサンプルを取り寄せた。滑りにくく、犬の足腰への負担を減らす仕様になっているそうだ。とはいえ、普通のフローリングと触り比べても、言われなければわからないほどの違いである。でも滑らなすぎても危険なわけで、このわずかな差が大切ということのようだ。それにしてもフローリングにまで犬に特化したものがあるとは、改めて犬(ペット)という存在の大きさを感じる。ちなみに私達の事務所の床は黒いカーペットだ。KENZOの抜け毛がよく目立ち、換毛期の掃除はなかなか大変である。床の素材ひとつでも、暮らしへの影響は大きい。


studio: kobayashi studio
タグ:Architecture


ごく普通の一般的なマンションの2階。普段よく見かける壁紙に、フローリング。照明もいたって普通。そこに、奇妙な円形の壁が、ぬっと現れる。それは、こちらをのぞいているような、誘っているような、そんなふうに見える。日常の中に、薄らと浮かび上がる壁がある生活はどんなものだろうか?それのある暮らしが普通になるのか、それとも別の何かか。お客さんにどう感じてもらえるか、楽しみである。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


マンションリノベーションの現場で、キッチンの天板をモルタルで打設した。今回はより平滑な面を出すために、コンクリート型枠用のベニヤで型枠を組み、ジャンカを防ぐ目的で知り合いの職人さんからバイブレーターをお借りして施工した。ジャンカとは、コンクリートやモルタルの中に空気が残ることで骨材が十分に回らず、表面に空隙や粗い部分ができてしまう不良のことだ。実際にやってみると、モルタルが角までしっかり行き渡るよう注意を払ったり、欠けを防ぐ処理を施したりと、細かな配慮が必要だった。また、天板は非常に重くなるため移動が難しく、打設場所をどこにするかを考えるところから始める必要もあった。こうして振り返ると、考えるべきことが本当に多かったと感じる。お客さんに納品するものを作るというのは、想像以上に細部まで注意を払う必要があるのだと改めて実感した。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


マンション改修の現場。今回は間取りに大きく手を加えるのではなく、素材感やデザイン性のある“ふかし壁”を設けることで、機能性と空間の豊かさを高めようというコンセプトで進んでいる。これはまだ仕上げ前の下地の段階。けれど廊下の突き当たりに、丸い木のボードがふっと現れ、空間に小さな変化をつくり始めている。直線的で少し単調だった廊下に、柔らかい不思議な気配が差し込まれ、自然とその先をのぞき込みたくなる。壁の一部でありながら、次の空間へと視線を導く装置のようでもある。完成まではもう少し時間がかかるが、この段階ですでに空間が変わりはじめている手応えがある。仕上がりがとても楽しみだ。


studio: takashima studio
Work: ハナエステ
タグ:Architecture


古民家リノベーションの物件にて、建具の改修と合わせて設置するカーテンを検討している。生地の確認と打ち合わせを兼ねて、今回採用を予定しているカーテンブランドnatsusobikuさんのショールームに伺った。natsusobikuさんは国産の麻100%の生地でカーテンを製造されていて、化学繊維とは違うナチュラルな質感とやさしい色味がとても魅力的なのだが、何よりも同じ千葉を拠点とする小さなメーカーであるという点に強く惹かれ、お施主さまにも提案をさせていただいた。話を聞くと、設立の時期も会社の規模も弊所と似ており、勝手に親近感が湧く。テキスタイルの提案機会があれば、ぜひおすすめしたい。


studio: kobayashi studio
Work: Nkmさんの母屋
タグ:ArchitectureGoods


月に一度、所員が集まって自社物件の工事を進める日がある。(mingaと呼んでいる。)今回は私はガラス担当。廃材を解体してガラスをサッシから外し、カットし、造作建具への吊り込みも手伝った。サイズが大きかったこともあり、修正がきかないガラスのカットで直角を出す難しさや、慎重な取り扱いが必要になることを身をもって体感できた。今のところ事務作業がメイン業務の自分にとってmingaは貴重な現場作業の機会であり、毎回学びが多い。そして、普段バラバラに仕事をしていてなかなか一堂に介することのない所員達が集まって作業する時間は単純に楽しい。心なしか、皆いきいきとしているように見える。


studio: kobayashi studio
Project: 吉野台団地
タグ:Architecture


Myさんのための家はkurosawa kawara-tenの事務所からかなり遠い。片道100kmを超えるくらいの移動をすることになる。朝早くに家を出ないと渋滞に巻き込まれて痛い目を見ることになるので、僕は5:30に家を出て現場に向かっている。そんな現場に馴染みの職人さんもかなりきていただいている。遠いから勘弁してほしいと思われていそうで申し訳なくなるが、みなさんそんな様子を見せずにいつもの感じで仕事を進めてくれる。馴染みの職人さんとのやりとりはとても心地がよい。こういうウェットな関係性を大切にしたい。


studio: takashima studio
Work: Myさんのための家
タグ:Architecture