2025.08
takashima studio
千葉本町プロジェクト(仮)
サステナデザインが手がける半分だけ設える賃貸物件。











先日、階段が完成した。構造体の補修で一部解体していた場所である。長らく仮の階段を使用しており、登り降りが多少不便であった。新しい階段は一見、単純そうな作りに見えるが、とても複雑で、一筋縄ではいかないことを痛感した。そして、その複雑なものを何食わぬ顔で作り上げる大工さんには、頭があがらない。この写真は、古い階段と新しい階段の合わさる部分である。素材は違えど、面が揃っており、とても気持ちが良い。階段が使い込まれ、育っていく様子が楽しみである。


studio: takashima studio
Work: 千葉本町プロジェクト
タグ:Architecture


もし建物が生き物だとしたら、窓の役割はなんだろうか。窓は、光を取り入れ、風を通し、外と中を繋げる。なにかしらの要素が出入りする機能を持つ。もしかしらた、口のようなものかもしれない。生き物は口から、様々な栄養を摂取し、水分を摂り、息を出す。生命に必要なものは全て口を通る。そう考えると、窓のない建物は、息ができず、栄養を取ることもままならない状態なのかもしれない。それは、死んでいることと変わらないのではないかと思う。そう考えると、窓を開けることは呼吸することそのものかもしれない。と、窓のない建物に穿たれた長方形をみて、そう思った。


studio: takashima studio
Work: 千葉本町プロジェクト
タグ:Architecture