2026.03
takashima studio
ハナエステ











空間の持っている性質の一つに、奥に誘われるような引力があると思う。それは、繁華街の所狭しと並んだ建物の間を縫って歩くような、のれんの隙間から漏れる光に誘われるような、先に何かあるかわからないが、どうしても引き込まれてしまうような感覚。怪しいものを発見し、危険かもしれないが、どうしても中を見たい時の感覚にも近い。建物の中に、パッと先を見通すことができない、空間を作ると、怪しさが生まれ、好奇心が生まれ、人々はそこに引き込まれる。そんな奥行きのある生活は、何倍も生活を豊かにすると思う。


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Work: ハナエステ
タグ:Architecture


フローロングの貼り途中、不思議な光景が現れた。ぺらぺら四角くんと、三角ちゃん。仲良くならんでおしゃべりしている。「次はどこに行くんだろう~?」「おっきいプールの近くとかじゃない~?」どうやら、少しずつ移動していってるみたい。たまに、大きい巨人につままれて、引っ越したかと思うと、カンカンカンと大きい音がして耳を塞さぐんだ~と四角くんが言う。木のベットに挟まれるの~と三角ちゃん。そんな会話も長くは続かず、フローロングが完成するとみんないなくなってしまう。そんな工事中の愉快な一幕。


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マンションの改修現場。今回の計画では、曲線が特徴的なプランを採用している。完成してしまえば隠れて見えなくなる部分だが、現場ではその成り立ちがよく分かる。曲線の壁を作るために、細い柱を細かいピッチで立て、その上から薄いベニヤを2層重ねながら曲げていく。一枚では成立しない曲面も、層を重ねることで少しずつRの形状を獲得していく。図面の中では一本の滑らかな線として描かれていた曲線も、実際にはこうした手作業の積み重ねによって作り上げられている。イメージを描くこと自体は誰にでもできるかもしれないが、それを現実でカタチにすることは簡単ではない。材料の理解、工法の理解、そして最後は職人との対話。図面だけでは完結しないこの往復によって、少しずつ建築が立ち現れるのである。


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最近、色の感じ方に敏感になってきた気がする。グレーはグレーでも、暖かさのあるグレー、冷たさのあるグレー。ライトグレー、アッシュグレー、グレージュなど、名前も様々だし、グラデーションは無限にある。でも、確かにそうである。職人さんは、真っ白な塗料に、赤や黄色、黒を混ぜてグレーを作る。少しの入れ加減で色味が変わり、同じ色は二度とできないと言っていいかもしれない。それくらい、繊細で、感覚的で、まさに職人技である。


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先日ベルアートという塗料の色を選ぶために、お客さんに小さいサンプル帳から選んでもらった。2㎝×2㎝の小さな四角がたくさん並んでいるものである。そこから、お客さんが好みの色を選ぶ。その際に、面積効果という、大きい面積ほど色が明るく見える現象があることに注意し、ワントーン濃い色も選んでもらっていた。しかし、いざ大きい面積に塗ってみると、ほとんどの色が予想を遥かに上回るほど白に近かった。「別の色を取り直さないとな」色選びはまだ続く。


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最近、実際に設計したものを工事するにあたり、どう作るかや、どう見えてくるかのスタディをする機会が多くなった。今まで、設計という想像上で考えていたものを実際に形にしなければならない場面である。これは間接光の実験で、実際にどう見えてくるかや、3Dプリントした部材の透過度など確かめたものである。そうすることで、今まで図面とにらめっこしていた目線が一段と上がるのを感じる。もう少し別の角度から物事を見ることができる。そこから、さらに設計やスタディを重ね、様々な視点から出来上がる建物は「良いもの」だと僕は思うようになった。


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人は物事を理解するときに大きく2種類のタイプが存在すると思う。言語で理解する人と、イメージで理解する人。もちろん、グラデーションはあると思うが、最近、意識するようになった。たぶん、僕はイメージで先に理解するタイプだと思う。仕事上、事務所内や現場、お施主さんとの打ち合わせなど、さまざまな場面で会話の機会が増えた。いろんなタイプの人がいる中で、一つのゴールに向けて、物事を進めなければならい。そんな中、うまく進む時もあれば、そうでない時もあった。その理由の一つとして、理解のしかたの違いがあるのだと思う。うまく言葉にできない時は、積極的にイメージを描いていこうと思う。


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僕は学生時代にたくさんの建築の提案を考えて模型を制作してきた。たくさん有名な建築を見に行き、専門的な本も読んだ。しかし、自分で作った空間に入るという経験はまだなかった。この現場はまだ工事途中で、まだ壁の下地が立っただけの状態である。しかし、画面上で書いた壁の線が実際に形になるのは、とても新鮮な体験だった。3Dモデルなどをつくり、何度も空間のイメージはしていたが、やはり1/1という空間に入るのはとてもわくわくする。
僕は学生時代にたくさんの建築の提案を考えて模型を制作してきた。たくさん有名な建築を見に行き、専門的な本も読んだ。しかし、自分で作った空間に入るという経験はまだなかった。この現場は工事途中で、まだ壁の下地が立っただけの状態である。しかし画面上で描いた壁の線が実際に形になるのは、とても新鮮な体験だった。3Dモデルなどをつくり、何度も空間のいめーじはしていたが、やはり1/1という空間に入るのはとてもワクワクする


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とあるマンションの解体工事が始まった。いざ壁や床を開けてみると、いろいろな発見があり、予想を裏切られるようで面白い。この現場の1階を解体してみると、本来ならば必要のない場所に断熱材が見えてきた。不思議に思い昔の図面を見てみると、反対側は駐車場であることがわかった。いわいるマンションなどにある室内駐車場である。また、床を壊すことでスペースがもっと広く使えることがわかってきた。どう使っていこうかと想像が膨らむ。たまに、壁を開けてみると材が腐っていて、交換しなければいけないなどの嫌なこともあるけれど、建物を解剖しているようで、楽しい工程の一つである。


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最近、お客さんへの提案する機会が多く、プレゼン用のパースを作成している。3Dのソフトを使い、モデルを立ち上げる。次にCGソフトで、リアリティのある空間イメージを作成する。この作業は、学生時代から繰り返してきたものだ。当時はそれが実現するかどうかは関係なく、いかに魅力的に見えるかが重要になってくる。一方、現在の感覚は、ここの納まりどうしよう、ここお金かかるな、実際はもう少し狭そうだな、ここの色味どうしよう。といったことなど、いろんな課題が見えてくる。一旦頭の中のイメージをアウトプットして整理することや、他者へ共有する方法の一つとして、機能する。頼りすぎには注意しつつ、うまく使っていきたい。


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とあるカーペット屋さんにサンプルを取った。そのカーペット屋さんはとても上質な見た目や肌触りで評判らしい。自分は今まで、カーペットにこだわりなどを持ったことがなかったので、そんなに違うものかと疑問をもっていた。いざ、サンプルのカーペットに触れると、柔らかい感触の奥に、深みのある弾力を感じた。もし、毎日この幸せに触れることができたら、毎日の暮らしがどれだけ豊かになるだろうか。と、暮らしの想像が膨らむ。


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僕らは模型を作る。自分の思考を整理したい時。お客さんに、設計の意図を伝える時など。世の中の設計事務所は、模型を作る為に新しい材料をホームセンターや、模型材料店などで買ってくる。そして、あれこれ考えて、使い終わったら、棚の奥に追いやられるのが関の山だ。僕らは、余った材料で表現する事が多い。もちろん、新しい材を使うこともあるが、基本的には身近にある材料を使う。木材の余り、Amazonの段ボール、アルミホイル、お菓子の箱。身近に無限に材料はある。いいものは、決して新しいものから生み出されるのではなく、発想の転換と身近なものの観察から生まれてくると思う。


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