2024.02
Baton
四街道駅にほど近い住宅街の中に取り残されていたボロボロのバラックをカフェにリノベーションしたプロジェクト
Photo : 千葉正人








Photo : 千葉正人



先日、久しぶりに担当した物件を訪れた。そこは古民家をリノベーションしたカフェで、竣工から時間が経っているにもかかわらず、竣工当初と変わらず丁寧に、そして美しく使われていた。お施主さんが、建物を大切に扱い、細部に至るまで愛着を持って接してくれていることが伝わってきて、思わず胸を打たれた。設計当初に描いた世界観も崩されることなく、むしろ丁寧に守り続けてくれている姿勢には、私たちの仕事に対して愛情と敬意が感じられ、とても嬉しかった。この仕事に携わる中で、完成後の建物がどう使われ、どう生き続けていくかは、常に気になる部分である。今回のように、建物が時間を経てもなお、丁寧に扱われ、愛されている様子を見ると、設計の先にある暮らしや営みの重みをあらためて実感する。「この状態を保ち続けたい」と思ってもらえるような建築を、これからも真摯につくっていかなければならないともう一度強く思い出させてくれる時間だった。


studio: takashima studio
Work: Baton
タグ:Architecture