

studio: takashima studio
タグ:Exhibition











横須賀美術館で開催中の「山本理顕展」に足を運んだ。久しぶりの来訪だったが、展示の空間には、潜水艦のような白いドーム状の壁が、ガラスキューブの内部に挿入されており、天井と壁にポコポコと開けられた丸穴から、柔らかな光が差し込んでいた。山本さんの設計した美術館なので、建物自体も一つの展示である。山本理顕の「地域社会圏主義」という考え方に、私はとても影響を受けて設計をしてきたが、「閾(しきい)」という概念=公共性の中に私的な営みが包摂される図式は、近頃自分が設計した物を捉え直す良い機会となった。どのような社会活動が生まれることを期待して、どんな境界面でパッケージし、私的と公的の境界面をどのように繋ぎ編成するか。その問いに向き合い続けることだけでも、これだけの問いと建築の強度を生み出せるのだと、勇気をもらった。


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大阪万博を訪れた。空間からサイン、Web上のUIやグラフィックに至るまで、あらゆる要素が一貫したデザインで統合されていた。このようなトータルでのデザイン演出は、大きな催し事では当たり前にもなってきて、デザインの平均的な底上げや成熟を実感するとともに、パッと体験した時の充実感や快適性はとても高いと感じた。一方で、内容の方に目を向けると、どの国の展示でも「スマートシティ」「SDGs」「AI」など、すでに出尽くしたキーワードが並び、具体性や独自性のあるビジョンは少ない。あらゆるものが一定の水準に達し、次のビジョンを見失った停滞の時代という空気をヒシヒシと感じた万博であった。(と言いつつ、イベントとしてはとても楽しめましたし、これだけのものを限られた期間と予算で作り上げた方々の熱量は本当にすごいと思いました・・・!)


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