マーケットなどで商品を販売するときには、その商品を陳列する簡易的な台が店舗そのものになる。この場合要素が少ないからこそ、その台が店舗としての雰囲気作りを大きく左右する。個人経営の店舗であっても、外売り用の台といった細部にも気をつけて規格品や流通品ではないものを使うような店舗が増えれば、その地域はさらに多様性が増していくのではないかと考える。
千葉県船橋市にあるカフェのために外売り用のテーブルをデザインした。マーケットなどに出張したり、一時的に店外で商品を売りたいときに使うためのテーブルなので、使わないときにはコンパクトにしまえる必要があった。そのため二つの口の開いた箱を作り、そこへ脚を差し込むことで使用時には固定し、使わないときは脚を抜き箱としてしまえるようになっている。
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